何度でも一目惚れする名車CB400SF(VTECspec2)
肌感では、数ヶ月後にGoogle検索をしたときに「CB400SF VTECspec2」という検索ワードで一番初めに表示されるか、少なくとも1ページ目内に表示される気がしています。
CB400SF VTECspec2に興味を持って調べた方の殆どが読む記事だと思います。そんな想像をしながら読んで頂くとちょっと楽しいかもです。
この記事にたどり着いた方は
- CB400が気になる・・・
- CB400SFに惚れそうだ・・・
- CB400SF(VTECspec2)に一目惚れしたことがある
という方ではないでしょうか。
この記事ではCB400SFの魅力、特にCB400SF(VTECspec2)という名機について深く考察してみる記事です。
CBってどんなバイク?
400ccって中途半端な排気量じゃね?
SFって何の略?宇宙人でも出てくんの?
VTECって何?
spec2の「2」って何?ゲームも映画も「1」から初めたい派なんだが!?
という疑問が解決したりしなかったりする記事です。バイク初心者にもベテランにもピッタリと言う、両立しない2つのものを見事に両立している奇跡のバイク、最近の並列2気筒では絶対に味わえない素晴らしきCB400SF(VTECspec2)の世界へどうぞ・・・。
※引用している画像は大人の事情で最新のCB400SFです。CB400SF(VTECspec2)の方がずっとカッコいいのですが申し訳ありません。
!!目次!! (右のボタンでOFF→)
CB400シリーズとは?
引用元:https://www.honda.co.jp/CB400SF/
CB400SF(VTECspec2)までの道程~名車中の名車NC39中期に至るまでの父や兄たち~
あなたは歴史は好きですか?僕は割と好きな方です。歴史を知れば知識が増えるだけでなく、現在目の前で起きている事、物、現象について理解が深まります。
過去の点と点を結んで現在の曖昧な空間に「納得」「解釈」という点を自ら打つこともできます。真っ暗闇の半径0Mの世界を塗り替える蛍光ペンを持つことさえもできます。蛍光ペンでグルグル点を広げていけばその点を原点とし、無限に自分の世界を広げていく事もできます。
そして過去の点と現在の点を結んだ先の延長上に薄っすらと未来が見えることもあります。CB400SF(VTECspec2)は薄っすらとした未来ではなく、確定された素晴らしい現在、そして無限に塗れる蛍光ペンです。
なんでしたっけ?歴史。歴史は大事。僕は神社仏閣に行くと必ずその建立の謂れや伝説、歴史が書いてある看板を最初から最後まで読みます。
そしてお参りを済ませた頃にはその内容を
すっかり忘れています。
CB400SF(VTECspec2)について知るには、その歴史に触れる必要があります。まずはCB400SF(VTECspec2)がどの様に誕生したか?その後はどんな道を歩んだのか見ていきます。
CBは世界的に見ても最も歴史あるシリーズのひとつで面倒なのでなるべくそれぞれをあっさり書いていきます。
記事を読み終わったときにCBの歴史の内容をすっかり忘れていても問題ありません。歴史に触れて、本質を理解してからお参りをすることが大切なのです・・・。
※バイクを「相棒」「彼氏」としている方はそのままお読みください。「バイクが彼女」としている方は「祖父→祖母」「父→母」などとご都合の良いように読み替えてください。
引用元:https://www.honda.co.jp/CB400SF/
五代前のご先祖様
ドリームCB350FOUR:CB350
1972年
遡ることができるCB400SF(VTECspec2)の先祖はCB350です。これ以上遡るとホンダ初のバイク、ドリーム号(1924年)、最終的には「ビッグバンの最初の点」まで行き着いてしまうのでとりあえず「ホンダ初のミドル直4」ということでドリームCB350FOURです。次のモデルのCB400FOURに似せたカスタムをしたCB350FOURを「バケヨン」と言います。
高祖父
ドリームCB400FOUR:CB400/F
1974年
400なので「CB350Fじゃなくてこっちが先祖だろ」と議論になったら「あ、うん。そうだよね・・・」と折れてください。
「おお400。お前は風だ」「ヨンフォア」でお馴染みです。
408ccで発売されましたが、発売直後「ヨンフォア潰し」と呼ばれる免許制度(400ccからは大型免許が必要)改定が合ったため「CB400F(408cc)」「CB400F-Ⅰ(398ccでセミフラットなハンドル)」「CB400F-Ⅱ(398ccでスタンダードなハンドル)」の三種類がラインナップされました。
408ccと398ccのスペック上の差は馬力で1PS、トルクで0.1kg・mの差しかなかったのですがね・・・。
社会問題になっていた暴走族にも好まれたので「潰し」に合うほど人気だったんですね。ちなみに「お前は風だ」という名フレーズが暴走族に人気になったので「お前が好きだ」というちょっと放課後の教室的な柔らかい迷フレーズに変わりました。
流れるような集合管が美しい、CB400SF(VTECspec2)の次くらいに名車中の名車です。ちなみにこの集合管とそっくりなものを持っているのはCB400SF(VTECspec2)の次くらいにかっこいいCB650Rです。
曾祖父
CBX400F:NC07
1981年
他メーカーから直列4気筒モデルが発表された最後にホンダが満を持して出したのがCBX400Fです。エキパイ部分がクロスした4into2になっているのが特徴。CB400SF(VTECspec2)ほどではないですが、当時の最新技術を投入しきった最新バイクだったので超絶人気で今でも「伝説のバイク(CB400SF(VTECspec2)ほどではないですが)」と呼ばれることもあります。中古で500万円とかするのでめっちゃ盗難にあいます。走行中のCBX400Fを停められて盗難(もはや強盗)に合うケースもあります。
ちなみに点と点を繋げば容易にわかることですが、発売から40年後、つまり2042年のCB400SF(VTECspec2)の中古価格は1000万円です。2042年のCB400SF(VTECspec2)は購入前に盗難に合います。盗難保険の保険さえあります。
祖父
CB-1:NC27
1989年
レーサーレプリカ全盛に出たCBです。そんな時代背景からCBR400RRのエンジンをベースにしています。レプリカバイクのエンジンを中低速寄りにセッティングしているんでクソほど燃費が悪くなります(実燃費17km/L程度)。でタンク容量が謎に11Lなので満タン→ガス欠が187kmです。少しやる気を出せば頑張れば歩ける距離です。中身がレプリカなのでそれがクールかもしれませんが、クール度で言えばCB400SF(VTECspec2)の足元にも及ばないのは軽自動車に軽油をいれてはいけないくらいアタリマエのことです。400ネイキッド最速の可能性もありますが、頑張ってもCB400SF(VTECspec2)には負けるでしょう。アタリマエ。
父
CB400SF:NC31
1992年
「CB400SF」の名前が出てきたのでようやく「父」です。「新しいネイキッド」を模索して、一瞬変な方向に向かってしまったCB-1を見事に軌道修正させた良い子ちゃんです。「スーフォア」です。
ホンダの開発コンセプト「project big-1」は「1000ccのかっこいいバイク作ろうぜプロジェクト」だと思ってしまう「大型はいいぞおじさん」がいますが、project big-1の第一号はCB400SF:NC31です。
「大型はいいぞおじさん」は絶対に遅い。だいたいハーレーに乗っている。ハーレーが遅いのではない、やつらはSAで駄弁ってるばかりで走らない。0km/hの男。ソロで黙々とハーレーに乗ってる人は速い。CB400SF(VTECspec2)よりは圧倒的に遅いがまぁまぁ速い。
CB1000Rにちゃんと乗っていれば絶対に「大型はいいぞ」なんて言わない。もし言ったらCB1000Rに乗っててもそいつは絶対に遅い。187km歩いた後の僕より遅い。足が棒の僕より遅くCB1000Rを走らせる男、それが「大型はいいぞおじさん」です。
異端児、長兄
CB400verR :NC31
1995年
CB400SFは議論の余地が残されていないくらい名車です。CB400SF(VTECspec2)の次に名車であることに疑いようはありません。
そんな一旦完成したかに見えたCB400SFのスタイルがまた一瞬迷走します。CB400verRはCB400SFのサイレンサーやメーター、サスなどを豪華方向に変更した上位モデルなのですが、まさかのビキニカウルで四角のヘッドライト。後に出るCB400SBは同じビキニカウルの四角ヘッドライトですが脳は「CBだね」と認識します。一方でCB400verRは「古いカワサキかスズキかな?」という感じです。ビキニカウルはついてはいますが防風効果としてはCB400SF(VTECspec2)のオーラや雰囲気で逃げていく風の1/10も防げません。CB史上最も人気のなかった迷車です。
しかし、この試行錯誤こそこの後「CBがCBであるための地盤固め」「CB400SF(VTECspec2)という究極バイクに至るための犠牲」という意味があったものだったと思います。
次兄
CB400SFverS:NC31
1996年
verRを丸目に戻してブレンボキャリパーを付けてさらに豪華にしました。異端児を修正したことでCB400SFの方向性を固めたと言える車種です。
ブレンボがついているからと言ってもCB400SF(VTECspec2)と比べれば、そのストッピングパワーはたかが知れています。CB400SF(VTECspec2)は究極バイクであるからです。トーゼンです。
老けた三兄
CB400FOUR:NC31
1996年
CBは一気に老け込みます。名前はCB400FOURですがご先祖さまのドリームCB400FOURではなくCB750のオマージュです。ですのでドリームCB400FOURが唯一CB400SF(VTECspec2)と対向できそうな「流れる集合管」はありません。とはいえ4本出しマフラーは圧巻です。
CB400SF(VTECspec2)のリアビューにはさすがに一歩及びませんが素晴らしいデザインです。CB400SF(VTECspec2)がこの世に存在しなければ「ベストグッドルッキングリアビュー400」になっていたでしょう。しかしCB400SF(VTECspec2)が存在しないということはこの世界が存在していないことと同義なのでCB400FOURが「ベストグッドルッキングリアビュー400」になっている平行世界は存在しないと証明することができます。
CB400SFverSと併売だったので当時のライダーは「最新ネイキッドのCB400SFverS」か「回顧ネイキッドのCB400FOUR」かを選ぶことができたので幸せなことだったと思います。
まぁCB400SF(VTECspec2)が1台あれば選択の余地はありませんが・・・。
末兄
CB400SF HYPERVTEC :NC39前期
1999年
究極バイクまでの最終カウントダウンです。CB400SFフルモデルチェンジでついにNC39になりました。「39」「サンキュー」「ありがとう」です。達観しています。他のバイクが互いを意識して開発を進めている中、NC39は一人「この世の全てに感謝」です。感謝の正拳突き一日一万回転・・・名人や達人というよりむしろ神の領域に達しています。
詳しくは後述しますが、このサンキューCBから搭載された「HYPERVTEC」は「音を置き去りに」します。マジです。風が音色が世界が、切り替わる。
それがHYPERVTECです。
極まれり、直ヨン、CB400SF(VTECspec2):NC39中期
太陽系が震え
大地が歓喜し
海が唄を歌った
2002年
2002年は「タイムトラベラーが絶対に行きべき年代総合1位」の年です。ちなみに2位はルーシが2本足で立った紀元前300万年です。「CB400SF(VTECspec2)が誕生した2002年があれば他に何もいらない」と言われているので2位以下は全て同率2位、あるいは同率の最下位です。
ついに人類史、いや宇宙誌に「2002年 CB400SF(VTECspec2)誕生せり」が深く刻まれた瞬間が訪れます。太陽系は震え、大地が歓喜し、海が唄を歌った年です。それもこれもすべては究極バイクCB400SF(VTECspec2)が誕生したからです。
誕生の瞬間、
- イギリス人は紅茶を飲み
- ブラジル人はコーヒーを飲み
- 日本人は緑茶を飲み
- イタリア人はナンパをし
- アメリカ人はハンバーガーを食べる
という前代未聞のシンクロニシティが起こりました。全人類がこれから訪れる安寧の時代を祝福し、讃え、安堵したのです。
先代のCB400SF HYPERVTECはVTEC発動が6750回転だったのが改良されて6300回転から発動するようになり、神の領域が近くなりました。というか神になりました。詳しくは後述。
CB400SF(VTECspec2)からの道程~名車中の名車NC39中期以降の弟たち~
ここまでがCB400SF(VTECspec2)が誕生するまで、つまり宇宙が第2ステージにアップデートされるまでです。
この時点で宇宙は安定し、全ての生命、無機物に平穏が訪れましたが、ついでにその後はどんな感じだったかさらっと説明していきます。
長弟
CB400SF HYPERVTEC SPEC3:NC39後期
2003年
CB400SFはSPEC3を名乗りますがSPEC2ですでに完成しているので、世界が更により良い方向へ向かいというものではありませんでした。SPEC3は「実」ではなく「ただの名」であったということができます。
1~5速ではVTEC切り替えが6300回転、6速では6750回転と変更したことも一見かなり気が利いていそうですがCB400SF(VTECspec2)に比べればしょせん小手先の変更です。
僕が二郎で「今日は休みだからニンニクマシにするかー」くらい些細なことです。
「あ、SPEC○○って名乗ってもSPEC2の上には行けないから逆効果だな」と気づいたようで、これ以降SPEC○○と名乗るCBはいなくなります。わかればいいのです。
包容力がある次弟
CB400SF/SUPERBOLD`OR(SB):NC39後々期
2005年
フランスのポール・リカール・サーキットで行われている「ボルドール24時間耐久レース」から名前を取ったハーフカウルモデルCB400SUPERBOLD`ORがでました。verRとは違って多くの高速走行を重視するライダーに好まれました。しかし彼らは大事なことを見落としています。
CB400SF(VTECspec2)のご加護のほうが防風性能が圧倒的に優れていることを・・・。
このモデルから、テール周り、特にテールランプがシュッとしたのでサーフボード代わりにする人が江ノ島に増えて世間からめっちゃ叩かれましたが本人たちは自らの権利を主張して譲りませんでした。
三弟
CB400SF HYPERVTEC Revo/SB :NC42
2007年
SPEC○○を一旦諦めはしましたが、ふつふつと湧き上がる衝動を抑えきれず「Revo」と名乗りました。その気概や良し。CB400SF(VTECspec2)には遠く及ばないものの、「アクセル開度でもVTECを発動させるRevoシステム」を搭載したことは評価に値します。いや、ちょとだけですよ。
神の領域を簡単に発動させられるようになったのでベジータは「スーパーサイヤ人のバーゲンセールかよ・・・」とモトクルでつぶやいて炎上しました。言葉使いは大事です。
NC39からNC42になったので「感謝を忘れた暴君」とも呼ばれていま・・・・せん。正拳突きのキレが増したので、回数を1日10回転に減らしました。
四弟
CB400SF/SB Revo:NC42後期
2014年
CB1300をめっちゃ意識する存在になりました。CB400SF(VTECspec2)で宇宙の頂点、理の真髄になったにもかかわらずCB1300程度の小物に寄せていく意味がわかりません。
このように振り返ってみてもCB400SF(VTECspec2)の「唯一無二度合い」がわかると思います。CB1300が良ければCB400SF(VTECspec2)よりも格下のCB1300にわざわざ乗ればいいのです。
CB400SF(VTECspec2):NC39中期のスペック等
やはり歴史は素晴らしいですね。CB400SF(VTECspec2)の素晴らしさが伝わったかと思います。初心者の方は全て鵜呑みにしないでご自分で色々と調べてみてください。歴史は勝者によって作られ、紡がれて行きます。圧倒的勝者のCB400SF(VTECspec2)が作ってきた宇宙史を疑問視することも歴史の醍醐味です。
ただしこれだけは伝えておきます。
僕の記事にもしも、仮に、万が一デタラメな部分が合ったとしても
CB400SF(VTECspec2)は
絶対的勝者であり、
最高のバイクであることに
何ら変わりはない。
he is still No 1
and
Forever
新車価格 | 629000円 |
エンジン | 水冷直列4気筒 |
排気量 | 399cc |
車両重量:装備重量 | 190kg |
始動方法 | セル |
最大出力 | 53PS |
最大トルク | 3.9kg・m |
変速機形式 | 6速リターン |
ホイールベース | 1410mm |
キャスター角 | 25.1度 |
全長×全幅×全高(mm) | 2040*1070*725 |
シート高(mm) | 755 |
燃料タンク容量 | 18 |
燃料の種類 | レギュラー |
カタログスペック燃費 | 37km/L( 60 km/h走行時) |
実燃費 | 21km/L |
実燃費での航続可能距離 | 378km |
初心者にオススメ度 | ★★★★★★★★★★ |
ベテランにおすすめ度 | ★★★★★★★★★★ |
CB400SF(VTECspec2)の「SF」とは何を略しているのか?
歴史をみれば一目瞭然ですが「SUPER FOUR」の略です。バイク勉強中の方のためにの日本語にすると
すげー4気筒
とうことです。うむうむ。
spec1から初めればいいのか?3が最終なら3がいいのではないか?
CB400SFのHYPERVTECのどのSPECが最も優れているか、1999年のSPEC1(無印)、2002年のSPEC2、2003年のSPEC3のどれが良いかという話をしていきましょう。
工業製品としてのVTECの機能のざっくりした違いは下記の通りです。
SPEC1(無印)
エンジンが6750回転になるとVTEC発動
SPEC2
エンジンが6300回転になったらVTEC発動
SPEC3
エンジンが6300回転になったらVTEC発動
ただし高速巡航の燃費や疲れを考慮して6速時は6750回転で発動
一見するとSPEC3が良いような感じがしますよね。通常であれば工業製品などは新しい物のほうが機能が充実していて優れているとされています。それは工業製品においては真実でしょう。
ではCB400SFにおいてはどうでしょうか?
CB400SF HYPERVTEC SPEC1=無印
まず、無印が抱える一番の問題は「1999年」という「世界が最も漠然と、混沌とした年」に発表されたということです。当時ノストラダムスの予言のせいで「1999年7の月にアンゴルモアの大王によって世界は滅亡する」と信じる人が多くいました。
学生などは「どーせ滅亡するんだから」と夏休みの宿題をバックレるという刹那主義者で溢れ世界は混沌を極めました。
疑いたくはないですが、ホンダ社員の中に「どうせ滅亡するんだからVTECじゃなくて、(アルファベット的に)一つ前のUTECでいいや・・・」と考えた人がいたかもしれません。
無印はUTEC的にNGです。
CB400SF HYPERVTEC SPEC3
ではSPEC3はどうでしょうか?あなたは映画は好きですか?
バックトゥザフューチャーという映画をご存知でしょうか?
この映画は他の多くの映画がそうであるようにパート1が面白いです。パート1が面白いから続編が制作されるので当然といえば当然ですね。
バックトゥザフューチャーパート2はパート1よりも面白いのです。パート1のシーンが随所に盛り込まれてストーリーに厚みを出しています。
で、パート3はパート2より面白いかというとそうではありません。パート1,2が「胸ときめくドキドキハラハラ超大作」であったのに対してパート3は「じーさまとおば様の恋物語」です。
Amazonプライムで見ていたら20分で視聴をやめるレベルです。
ということで
バックトゥザフューチャー的にSPEC3はNGです。
光り輝くCB400SF HYPERVTEC SPEC2
ここまでの説明でSPEC2が最高であることは完全に証明されましたが、こんな消去法のような姑息な真似をしなくてもSPEC2が至高であることの証明は容易です。
つまり、CB400SF HYPERVTEC SPEC2は工業製品というよりも「神」です。新しい神様と歴史がある神様ではどちらがよりご利益があるかはわかりますよね。神社に参拝しに行って、その神社が先週建立されたものだったらあなたは真剣にお願い事ができますか?
CB400SF HYPERVTEC SPEC2は神なのでSPEC3やRevoよりもご利益があり、尊いのです。
ちなみにそれ以前のCBは「とっても素晴らしい工業製品」です。神ではありません。SPEC3以降も同じです。神ではありません。
・・・あれ?なんか変?
まぁいいや。
CB400SF(VTECspec2)に搭載されているVTECとは?~波動エンジンによるワープ機能~
「さっきからVTEC VTECとうるさいが結局それなんなの?」という方、おまたせしました。僕が最も不得意とする分野「バイクのメカ部分」についてです。
簡単に言うと
エンジンにはバルブがついていてなんだかんだ動いているわけですがーーーあーーーそのバルブがーーーえーーー回転数が低いときにはですねーーーえーーーー2バルブになってですねーーーートルク重視、つまり低速走行重視のエンジン特性になってですねーーーーーそうなると低燃費走行になってお財布にも優しくてねすねーーーでもエンジンを高回転まで回すとですねーーーー4バルブになってですねーーーーそうすると出力重視のエンジン特性にきりかわることでですねーーーーー気持ちよくはしれるんですねーーーーーであるからーーーーVTECは素晴らしいんですねーーーーーえーーーーええぇーーー。
この説明はとても専門的なので、バイクのお勉強中の方に伝わるように書くと
ゆっくり走るときは大人しくて燃費が良くて
速く走るときはガソリンガバガバ使ってぶっ飛んでいくよ!
エンジン音も「フォーン」から「ズゥボオオオフォオオン!!!!」に切り替わるよ!
楽しいよ!
という感じです。「能ある鷹は爪隠す」の語源は「能あるバイクはVTECを隠す」からきています。CB乗ってる人ってみっともない運転しないでしょ??下品に追い越ししたり、SAの車を停めるスペースでタバコ吸ってるCB乗りって見たことないでしょ???つまりそういうこと。
ちなみにVTECを搭載したCBは、キーをonにしたときに「アナログメーターの針がの動き方」がVTECに切り替わる回転数のところで動きが速くなる演出がついています。イチイチかっけぇよなぁ・・・。
400ccは中途半端ではないのか?
125ccクラスは高速道路に乗れないけどファミバイ特約を使うと任意保険が激安い
250ccクラスは車検がない
400ccクラスは車検がある。維持費は大型バイクと変わらない
これは紛れもない事実です。
「400cc乗るなら大型乗れば」という「大型はいいぞおじさん」も世の中には存在します。
維持費、免許、車検制度などロジカルに考えると400ccを選ばない理由のほうが多いと思います。
では何故400ccに乗るのか?
考え方は色々あります。
・日本の道に最も合った排気量と考えることができるから
・250ccとの150cc分の排気量差が体感できるバイクの性能差が最も高いから(僕論ですが250→400ccの体感できる性能差は600→1000ccよりも大きい)
などある程度ロジカルに考えることも可能ですが、400ccはそんな小手先のものではありません。もっと単純です。答えは簡単
乗りたいバイクがあるから
です。理屈ではなく、ただ「400ccのこのバイクに魅力を感じているから」です。
「250ccは車検がないから」とか「排気量は大きいほうがいいから」とか「(オーバースペックだとしても)絶対的性能は高いほうが良いから」とかそういった打算があってのことではありません。
こんなロジカルに趣味のものを考えている人は真の趣味人、真のバイク乗りとは言えません。
- ランボルギーニで通勤する
- 馬でコンビニに行く
- 二郎はアブラマシマシにする
- CB400SF(VTECspec2)に乗りたいからCB400SF(VTECspec2)に乗る
これがほんとうの意味での趣味人、バイク乗りなのです。
結局CB400SF(VTECspec2)はどんなバイクなのか
もっと・・・
ずっと・・・
くっついていたい
ようなバイク
つまり、
何度でも
一目惚れできる
最高のバイク
なんです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?CB400SFは長く教習車にも採用されているように操作性にクセがなく、耐久性も高く、本当に乗りやすいバイクです。
通勤通学、街乗り、ロングツーリング、スポーツ走行なんでもござれ。
初心者さんにはバイクのいろはを優しく教えてくれて、
慣れてくればライダーの色に染まってくれて
ベテランになれば手足のように従順に
VTECに入れれば爪を出す
という全てを許容してくれるCB400SF、その中でも最も素晴らしいモデルCB400SF(VTECspec2)の紹介でした。
僕ロッコルを履けるかも!
文字数:11520文字
はみ出た分は「世界は相変わらず美しくねーなぁおい!」と思っていた僕に「あれ?もしかして美しい?」と思わせてくれたお礼です。お納めください。