ベイプリキッドの安全性について~大麻規制緩和とアメリカのベイプ規制の関係~
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空気以外のものを肺に入れることは健康上絶対に良くはないが、アメリカの規制は正直ヘンプ臭い
この記事にたどり着いた方は
・vapeって安全なの?
・アメリカでバンバン人が死んでるらしいけどどうなの?
・vape始めようと思っていたけど怖いなぁ
という方ではないでしょうか。日本では比較的早い2014年からvapingを嗜んでいるvaporとしての考えを書いていこうと思います。
vapeは健康上絶対に良くありません。
肌感ですが、vapeを始める多くの方の動機が「体に害がないからタバコの代わり」というものだと思います。vapeを吸っていると多くの方に「それって害がないんだよね?」と聞かれます。
こういった「vapeは体に害がない」という考えは全く間違っています。何年もvapeを楽しんでいる僕の体には全く異常はみられませんが、vapeは体に悪いと断言できます。
何故vapeは体に悪いのか
特定の成分が肺気腫を引き起こすなど細かい話ではなく、
空気以外のものを肺に入れることに害があるから
です。
肺は脊椎動物が空気を取り込むための気管です。空気中から得た酸素を体内に取り込んだり、二酸化炭素を排出する機能が備わっています。肺に空気以外のものを取り込むこと自体、体に害のある行為といえます。僕が確信を持って「vapeは体に悪い」と言える根拠はこれのみです。
ですので「それって害がないんだよね?」と聞かれると毎回
「肺に取り込むので体には良くないです。ただ、多くの研究で『タバコよりはまし』とは言われていますね。」
と答えます。
では何故2019年のアメリカでvapeが突然叩かれ始めたのでしょうか。
リキッドの健康被害について注視してきた
2014年にvapeを趣味の1つとしている迎え入れてからvapeの健康被害に関してはずっと気にしてきました。被害の多くは「バッテリーが爆発して死亡事故」というものでした。
たまに海外の研究者が「ベイプは健康に良くないです。でもタバコよりはましっぽい。まだデータが足りなくてなんとも言えません」みたいな記事を目にするだけでした。
その状態が何年も続きましたが2019年急にアメリカで「全てのベイプ規制の流れ」が起こりました。長年様子を見てきた僕からすると
「不自然なくらい急な出来事」です。
ここからこの「不自然なくらい急な出来事」について触れたいと思います。
不自然なくらい急な出来事の流れ
8月15日
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)はvapeが原因かも知れない病気を調べていると発表。
8月23日
電子タバコが原因で初の死亡例報告。根本的な原因は不明。
9月3日
2件目の死亡例報告。根本的な原因は不明。
9月6日
3.4.5件目の死亡例報告。根本的な原因は不明。
同日
FDA(アメリカ食品医薬品局)長官代行が
「電子タバコに関連する呼吸器疾患と死亡例に関する調査は最優先事項」とTwitterで発信
9月10日
6件目の死亡例報告。
9月11日
トランプ政権が全てのフレーバー付き電子タバコの禁止を推進すると発表
テンポ良すぎ。丸亀製麺かよ。
この流れは>>>こちらの記事を参考にしました。とてもわかりやすいです。
死亡原因になったであろう成分
vapeが原因で疾患を患っている患者を調べたところ「これが原因かも」と検出された成分が3つあります。
・ニコチン
・THC
・ビタミンEアセテート
です。
ニコチン
一部の患者からニコチンが検出されました。ニコチン入りのリキッドはアメリカでは普通に販売されていますので一部の患者から検出されることは自然です。
THC
多くの患者からTHCが検出されました。THCとは大麻に含まれる成分で『ハイ』になるやつです。この成分は日本では禁止されています。州によっては大麻が合法なところもありますので、大麻が合法な州でTHC入りのリキッドを吸うことがあると思うので自然なことです。ちなみに『ロー』になるCBDと言う大麻成分は日本でも禁止されていません。
ビタミンEアセテート
全ての患者からビタミンEアセテートが検出されました。化粧品に使われたりしている成分ですが気化して吸うと疾患を患います。
vapeリキッドにおいてはTHCを希釈したり、リキッドの見映えを良くするために使われるそうです。
ビタミンEアセテートが原因の可能性が高い
全ての患者から検出されたわけなので状況証拠としてはビタミンEアセテートが原因だと考えられます。
自然に考えればビタミンEアセテートが入っているリキッドを規制すれば良いと思いますが、トランプ政権は『全てのフレーバー付き電子タバコ』を規制しようとしています。何故でしょうか。
トランプ政権やアメリカの権威ある方々の説明でよく目にする耳触りのいいセリフがこうです。
『子供たちを守らなければならない』
(事の善悪、どちらの正義が正しいかは置いておいて、敵の指揮官を遠隔操作の飛行機で殺してしまうような人がね、そんなこと言ってもね、なんだかね、という事も置いておいて。)
もっともです。このセリフをだしたら国民がリキッドメーカーを非難してメーカーが製造を自粛するのもわかります。このセリフで民衆は動きます。実際に自粛したそうです。
不自然なくらい急な出来事について邪推
電子タバコが批判の的になった2019年、他にアメリカで何があったか考えてみると面白いことが見えてきます。
既にお気づきの方もいると思いますが
大麻解禁
です。正確には2018年からの流れです。まだ国家単位では合法化されていませんが、州単位では続々と合法化されています。
例えばニューヨーク州が大麻合法化になった場合の税収は750億円とも言われています。1つ州だけでです。
ここで先程の大麻成分のTHCリキッドです。電子タバコには特別な税金はかかっていませんのでTHCリキッドが流通し続ければ当然大麻合法化にともなう税収は減ります。大麻でハイになりたい民衆が『大麻で摂取する人』と『vapeで摂取する人』に分かれてしまいます。
2019年のあまりにもテンポの良いvape叩きを見ていると、政府としてはTHCを大麻経由で摂取させて税収を増やしたいのではないかと邪推してしまいます。
先行して解禁した州で思うように税収が上がらなかったのでしょうか?
もちろん大麻経由でTHCを摂取する人の中には『守らなければならない子供たち』もいるでしょう。
vapeを規制するならば大麻も規制しなければならない、それに加えて年間何万人もの命を奪っているタバコもそうだし、もっと広げると車や銃もですね。
しかし、それぞれに税収や輸送や莫大な寄付金など、諸々の事情で規制しないわけですのでベイプも課税してもいいから規制しないでよーというところです。僕アメリカ国民じゃねーし。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
・肺に空気以外のものを入れるのは良くない
・アメリカの動きには大麻マネーが関係している?
という記事でした。日本では大麻禁止なのでCBDリキッドでも吸ってまったり過ごしましょう。
※AmazonでCBDのリキッド買えなくなってますね。なんだか怖いよ・・・。
僕にロッコルを履かせて!