マスツーリングでは道の譲り方を決めておいた方がいいなと思った話
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打ち合わせ不足ではバイクに乗ると親子でも意思の疎通は困難です。
この記事にたどり着いた方は
・マスツーリング大好き
・でもインカムは持っていない
・音楽さえ聴ければいいし
という方ではないでしょうか。この記事では
僕の様なインカムつけていないライダーは一緒に走るライダーと事前に「違うバイクに追い付かれたときの行動」を打ち合わせしておいた方がいいよ。ということをひとつの体験談を基に書いていきます。
あれは夏のビーナスラインじゃったー
夏のビーナスラインくらい爽やかなものって知ってます?三ツ矢サイダー位ではないでしょうか?結構身近にあったな!
で、最寄りのコンビニへ行ったら三ツ矢サイダーがなかったので代わりにビーナスラインに行くことにしました。
うだるような暑さを切り裂きながら途中で三ツ矢サイダーを飲んだりして無事にビーナスラインにつきました。
平日だったせいかなかなか交通量が少なく、快適に流して山の上の道の駅を目指してぐんぐん登っていきます。
親子ツーリングに追い付く僕
「ビーナスが爽やかなのか?もしかして僕が爽やかなんじゃない?」と勘違いをし始めるくらいで、2台のバイクに追い付きました。
後ろ姿と走るペースから親子なんだろーなーと思いつつ後ろを走っていました。
前を走るお父様はボスホス見たいな大きなアメリカン(ボスホスかは不明。)
後ろを走る息子さんはネイキッド(この時点では車種判別できなかったが後にSRXと判明。超かっこいい)
に乗ってらっしゃいました。
僕は山道で車やバイクに追い付いたときに一瞬だけ車間を詰めて「前いきたいよー」と意思表示してから通常の車間距離を取り始めるようにしています。
そこで譲ってくれれば譲っていただくし、譲ってもらえなければ都合のいい直線で抜きます。
「あなたも大分速度違反してるから道を塞ぐ道理はないよね」
「(特にバイクは)同じ趣味できてるんだからわかるよね」
という意味です。
息子さん全く気づかず、マスツーにお邪魔させてもらう僕
息子さんは全くミラーを見ていないらしく、こちらの存在に気づいていないようでした。
このバイク1台だけなら、少し様子を見て直線で抜いてしまうのですが、前を走るボスホスもいたので「これはしょーがないなぁ」と思いつつ車間を空けて走り始めました。
これで僕も親子ツーリングに参加です。
マスツーです。
やったー!
2台を観察すると息子さんはラインが不安定に走っていたので、どうやら息子さんは運転に慣れていないらしく、お父様の後ろを走るツーリングのようでした。
父、後ろのおっさんに気づく
少しマスツーリングを楽しんでいると、先頭を走るお父様の方が僕に気づいてくれたようで「右手をパタパタ」して、僕を前にいかせてくれるジェスチャーをしました。
しかし僕としては僕の前を走る息子さんがこちら気づいていないので、「いやー!無理っすよお父さん!息子さんからパタパタ出るまで待つっすよ!」とテレパシーを送りました。
こちらに気づいていないを息子さんを抜くと驚かせてしまうし、ラインが安定しないライダーを抜くのはお互い危険です。
息子さん存在感が薄い後ろのおっさんに気づかない
手をパタパタさせるお父さんを見た息子さんがテンパり始めたのがわかりました。
「え?!なになに?おれが先を走ればいいの!?」
見たいに、首を傾げたりキョロキョロしています。しかし後ろは見てくれない・・・。
お父さんは少しイライラしたように息子さんに左に寄るようにハンドサインを強めに送ります。
それでも息子さん、全くミラーを見ない!
気まずい僕!
お気持ちだけで十分です!僕もマスツー参加の方向で構いません!こんなところで親子喧嘩になってしまっては申し訳ないです!
結局・・・
結局、息子さんは最後までミラーを見ることはありませんでした。お父さんが左ウインカーを出して減速することで、息子さんもウインカーを出して左に寄りました。
息子さんの「左に寄って減速するよ」という意思表示をようやく明確に受け止めたので、「なんかごめんね。ありがとうございます。」のハンドサインを出しながら抜きました。
思ったこと
親子と言えども、バイクに乗っているときは意思の疎通が困難なんだなぁ・・・。と当たり前のことを思いました。
事前にベテランのお父様が・・・
・山道で追い付かれるということはかなりの速度差があります。
・同じ趣味で来ているので道を塞ぐのは良くないです。
・後ろから追い付かれたら左ウインカーを出して、左に寄って右手を振って譲りましょう。
・常にミラーに気を配って後続車を確認しましょう
ということを打合せしておけばお父さんもイライラすることなく、息子さんもテンパることなく、僕も申し訳なく思うことなく、道の上で一瞬重なった人生の一部をお互い楽しんで過ごせたと思います。
そうすれば、道の駅に着いたときにお父様が
「お前!もっと後ろちゃんと見ろよ!あのバイクやばい目してたからもう少しで無理に抜かれて危ない思いしてたぞ!あのバイク変だぞ!黄色いし!気を付けろよ全くー!」
ではなくて、
「今朝説明した局面、さっきあっただろ?お前がちゃんと譲ったからあのライダー手を挙げて嬉しそうに駆けて行ったろ。こっちも気持ちいいし、向こうも気持ちいい。そーゆーことなのよバイク乗りっちゅーのは。一期一会よ。でも黄色で変なバイクだったな・・・。」
と話せるし、息子さんも経験を積み重ねていくことができると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。マスツーリングでは事前にルートやハンドサインなど、打ち合わせすることはたくさんありますが、
追い付かれたらこーしようね
という細かいことも打ち合わせしておくと世界が平和になり、経験を積み重ねられるライダーが増えると思います。
たまたまお互いの人生が一瞬重なる一期一会、みなさまも気持ちよく楽しんでいきましょう。
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