【初心者向け】オフロードヘルメットメインのオフ装備の話
このお記事に辿り着いた方は
- オフロードバイクに興味がある
- オフロードの装備は何故オンロード用と違うの?
- おすすめのオフロード装備が知りたい
と言う方ではないでしょうか。僕は普段オンロードバイクに乗っているのでオフロード玄人ではないです。しかし、今まさにオフロードに興味を持ってこの記事にいらっしゃったあなたには超有益な内容になっています。
何故ならば、あなたがこれから莫大な時間を割いて調べようとしていた、オフロードバイクのヘルメット、グローブ、プロテクター、ブーツの知識を既にこの記事にまとめてあるからです。
ちなみに僕はモタードのバイクも乗っているのでオフロードヘルメットやグローブ、プロテクターを使用していた経験があります。その辺りの使用感も含めて「オフロードバリバリではない、あなたと目線が同じ」な僕の記事を是非読んでいってみて下さい。
!!目次!! (右のボタンでOFF→)
オフロードヘルメットの特徴
オフロードヘルメットはオンロードヘルメットと異なる形状をしていますよね。具体的にどこが違うかと言うと
- バイザーがある
- ゴーグルが付いている
- アゴが出っ張っている
という3つの点で大きく異なっています。この3つの特徴にはそれぞれ機能的な理由があります。
オフロードヘルメットにはバイザーがある
オフロードヘルメットには特徴的なバイザーが付いていますがこれは日傘や傘のように日よけ、雨避けという効果もありますが、メインの目的はそれらではありません。
もしそれらがメインの目的であればオンロードヘルメットにもついていなければならないですよね。
バイザーの目的
バイザーの目的は、泥除けです。
前を走るバイクが巻き上げる泥をバイザーが受け止めて、ゴーグルを守り、ライダーの視界を守るという目的があります。
こんなに泥を巻き上げることもありますからバイザーは必須です。とはいえ、ここまでの状況になったらもはや意味がない気もしてしまいますが・・・。
こんな激しいレースの最中、いちいちゴーグルに着いた泥を手で掃ってはいられませんね。
バイザーのデメリット
オフロードを走るときは必須なバイザーですが、ツーリング、特に高速道路を走行する場合はで悪影響がでます。
バイザーはモロに風の影響を受ける「船の幌」のような役割を果たしてしまします。
バイザーのあるヘルメットで速度が上がってくると「常に首に力を入れている状態」になります。速度が低ければ無意識に力を入れている程度ですが、70km/hを越えると、意識して力を入れている状態になってしまいます。
高速道路で車線変更するときに、後方を目視しようと、少し首を動かしただけで首を持って行かれそうになります。
いずれにせよ空いている幹線道路や高速道路の走行には全く適さないのがバイザーです。
下道トコトコツーリングなら良いですが、高速道路を使うようなツーリングではオフロードヘルメットは使わない方が良いでしょう。
バイザーの位置
バイザーの角度は任意の位置に変更することができます。
(帽子の)キャップを目深に被る方もいると思いますが、バイザーの場合は一番上げた状態がおすすめです。
低い状態だと前を見ようとしてアゴが上がってしまいます。
バイクはアゴを引いて、頭の重量を背骨に乗せ、シートを介してバイクを操る乗り物です。アゴが上がってしまうとそれができなくなります。
成人であれば頭の重量は体重の約10%もあります。この重さを背骨に乗せる過程で、他の筋肉も自然とうまく使える様になっていきます。
そういった意味でバイザーの位置は最も高い位置に固定するのがいいでしょう。
オフロードヘルメットはゴーグルを付けられる
オフロードバイクはゴーグルをつけて走行します。
オンロードヘルメットと違って、ヘルメットに「ゴーグルのバンドを通す導線」が設けられています。
上の写真の様に横のちょっとしたくぼみがバンドのガイドになっていたり、後頭部がデコボコしていて引っかかるような作りになっています。
オフロードヘルメットにゴーグルをつける理由
ぶつかってくる小石や砂、虫を避けるためにオンロードヘルメットにはシールドが付いています。その代わりにオフロードヘルメットにはゴーグルをつけるのですが、何故シールドではないのでしょうか?
オンロードバイクの場合、シールドが少し曇ってもシールド数ミリ少々開けて、風を取り込めば曇りは解消されます。
しかしオフロードバイクは速度域が低いので取り込む風が少ないので曇りを解消できません。
それに加えて体をかなり使いますので曇りやすいです。
シールドではなく、ゴーグルにすることで、ヘルメットとゴーグルの間に隙間ができ、そこを空気、湿気の逃げ道としているわけです。
オフロードヘルメットにはチンガードが付いている
オフロードヘルメットの口元は出っ張っていますよね。これには2つの目的があります。
息のしやすさと曇り止めとしてのチンガード
1つ目の目的はゴーグルを曇りにくくするためです。息が上がるほどのライディングではすぐにゴーグルが曇ってしまいます。
口元を出っ張らせることによって吐いた息がヘルメットの外に逃げやすくなっています。
また、チンガードの先端はメッシュ状のベンチレーションになっていることが多いですが、これも息が外に逃げる様にするための工夫の1つです。
プロテクターとしてのチンガード
2つ目の目的は「顔を守るプロテクター」としての目的です。
オフロードバイクには転倒がつきものです。顔からいってしまうこともあるのですが、その時にヘルメットの口元部分に前歯が当たって歯が折れてしまう事があります。
チンガードを長くして、バイザーとともに「支え」にすることで衝撃を受け止めて顔面へのダメージを減らして顔を守ることができます。
その他の特徴
上で挙げた大きな3つの特徴以外にも少しだけ小さな特徴があります。
オフロードヘルメットは内装を外せる
オンロードヘルメットでも内装を外せるモデルが多数ありますが、汚れやすい、汗をかきやすいオフロードで使われるオフロードヘルメットは全ての内装が外せるものが多いです。
というか外せないヘルメットはオフロードヘルメットではないというくらい外せます。
【8ステップ】バイクヘルメットの洗い方【専用品不要】は>>>こちら
オフロードヘルメットは軽い!
オフロードヘルメットは競技で使うことを前提にしているのでとにかく軽いです。軽さは競技において勝利への大きな要因になるのでとても軽く作られています。
転倒時の速度がオンロードレースよりも低いので安全性を必要以上に高めずに軽いモデルがつくれるのだと思います。
ちなみに
ショウエイの
オンロードヘルメットZ7は1385g
オフロードヘルメットVFX-Wは1303g
となっています。
おすすめのオフロードヘルメット
ショウエイ VFX-WR
オフロードヘルメットの中でおそらく最も「快適性」「安全性」「被り心地」が良く、多くのユーザーが使用しているであろうショウエイのVFX-WRがおすすめです。
「このヘルメットでダメなら他のヘルメットもダメ」と諦めを付けられるモデルでもあります。
TOUR-CROSS 3(ツアークロス3)
「ゴーグルが合うかな・・・」と不安な方はシールドがついているモデルもあります。ゴーグルに付け替えることもできるます。ゴーグルが合わなくてもシールドに戻せばいいだけです。
バイザーやチンガードも控え目なので「ツーリングメイン時々マイルド林道」と言う方におすすめです。
オフロードグローブ
オンロードのグローブが革製であるのに対し、オフロードのグローブは布製です。
オンロードバイクの速度域はオフロードバイクよりも高いですよね。転倒した時に頭を守ろうとして、反射的に真っ先に地面に触れる可能性が高い「手」ですから高い防御力が求められます。
革は摩擦にとても強いのでとっさに着いた手を守ることができます。
一方で速度域の低いオフロードでは防御力はそれほど重要ではありません。それよりもフィット感や操作性が良い布製のものが選ばれます。
布製であればドロドロに汚れたグローブを簡単に洗うこともできますしね。
といっても転倒がつきもののオフロードなのでグローブは消耗品扱いです。
布製で値が張らず、自分にフィットしたものを選びましょう。極端な話、自分が使いやすければ作業用のブローブでも良いのです。
有名ところのグローブと作業用のグローブを貼っておきますので参考にして下さい。
有名なメーカーだと
- FOX
- THOR
- ANSWER
- SHIFT
- ONEAL
- alpinestars
- 100%
にると思います。
【たったの2ステップ】世界一簡単なバイク用メッシュグローブの洗い方 は>>>こちら
プロテクター
転倒がつきもののオフロード走行では体を守るプロテクターが必要です。
速度域が高いオンロードでは「摩擦に対する」防御力を上げていきますが、オフロードの場合は「衝突に対する」防御力を上げなければなりません。高速域で転倒すると、バイクは滑っていくので体とバイクの距離は離れていることが多いです。しかしオフロードのように低速で転倒するとバイクは体のすぐそばにあります。
オフロード走行を楽しむ場所に救急車がくるまで相当時間がかかります。というかそもそもこれないと思います。
公道での事故であれば助かったかもしれないような怪我でもオフロードでは命に関わってくるかもしれません。なるべく重傷を負わないように未然に怪我を防ぎましょう。
バイクのハンドルやレバー類、ステップなど、凸になっているものがダメージにならないようにしっかりプロテクターを装着しましょう。
ブレスガード、チェストガード
バイクジャケットではオプション扱いになりやすい胸部プロテクターですが、オフロードバイクはアップハンドルなので転倒時に胸に当たる可能性があります。
みぞおちにあたって悶絶するくらいであればまだいいですが、最悪の場合胸骨を骨折したり、ハンドルが刺さってしまうこともあります。
バイク死亡事故の原因の2位は胸部へのダメージです。ゴツくて高価なものですが必ず装着して走りましょう。
エルボーガード、ニーシンガード
また、体の凸になっている部分、つまり肘や膝を守る「エルボーガード」「ニーシンガード」も重要です。
様々なプロテクターが出ていますが・胸・肘・膝が守られるもので、自分が動きにくくないものであれば何でもいいと思います。
上半身プロテクター
予算に余裕のない方や、どのプロテクターを買えばわからない方は上半身のプロテクターが一体になっているものでもいいと思います。
レースに出るくらいハマったらこだわって選び直せばいいと思います。
下半身プロテクター
上半身プロテクターと同じで、防御力は専用品より落ちるかもしれませんが下半身が一式で守られるパンツ方のプロテクターでもいいかと思います。
オフロードブーツ
オフロードでの転倒時は足がバイクと地面に挟まれるという状況が起こりやすいです。それまで動いていたバイクですので当然マフラーやエンジンはあつあつのままです。
ふくらはぎまで守ってくれるブーツを履いていないと火傷を負ってしまいます。また、オンロードと違って地面に足をつく回数が多いので履き心地、動きやすさも重要になってきます。
基本的に防御力が高いブーツは動くにくく、動きやすいブーツは防御力は低くなります。
オフロードブーツには3つの種類があり、下記のような特徴があります。
モトクロスブーツ
防御力特化
トライアルブーツ
動きやすさ特化
エンデューロブーツ
バランス型
ですので初心者のうちはエンデューロブーツを選ぶのが無難と考えることができます。
アルパインスターズのテック3がバランスが特にいいという方が多かったのでリンクを貼っておきます。レーシングブーツを作っているメーカーの中でアルパインスターズが一番は着心地がいいので、オフロードもそうなのかなと思いました。
まとめ
役に立つのはヘルメットの情報くらいのヘルメット集中型の記事になってしまいました。反省せずお詫びいたします。
初心者の方は
- オフロードヘルメット
- 上半身プロテクター
- 下半身プロテクター
- オフロードブーツ
で走り始めて、もっと良くしたいと思ったらプロテクター類を変えていくというのがいいような気がします。
唯一オフロードを走るためのオフロードバイクですから、装備もばっちりキメてはしりに行きたいですよね。
僕にロッコルを履かせて!