教習所のシュミレーターを楽しむ方法、危険予測能力が上がるコツ1選
この記事にたどり着いた方は
- 教習所に通っている
- シュミレーターをうまくこなせるか心配だ
- シュミレーターって意味あるのかあんなもん!もっと車に乗せろ!
という方ではないでしょうか。
この記事では僕が大型二輪免許を取得したときに経験し、感じたことを書いていくものです。
シュミレーターという一見役に立たなさそうなことが安全運転教育にとっても大事なんだなと思った内容ですので、現在二輪教習で通っている方はもちろん、四輪で通っている方にも少し役に立つ記事ではないかなと思います。
ぜひ最後まで読んでいってみてください。
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シュミレーターとは
シュミレーターとは教習生が運転を学ぶために使われる装置で車両の運転席を模した装置と大型のスクリーンで構成されています。
四輪のものはドライビングシュミレーター、二輪のものはライディングシュミレーターと呼ばれます。
シュミレーターの目的は現実では経験することができない危険を伴う様々な状況を疑似体験することにより事故が起きる場面を体験させ、「かもしれない運転」の必要性を理解させることです。
具体的には
- 急制動
- 高速道路での運転
- 危険を予測した運転
などを体験します。
予めプログラムされた条件を設定することができるので二輪の場合は
- 雨天
- 雪
- 風
- 夜間
- 路面が鉄板
など、映画マトリックスのように条件を変えてシュミレーションすることができます。ただし、すべての条件で行うわけではありません。「路面が鉄板」という条件でシュミレーションした方は少ないと思います。現実にはなかなかない局面ですからね。やるだけ時間の無駄感があります。
シュミレーターは難しいのか?
ネット検索で「シュミレーター 難しい」というワードで検索されていることがあるようすが、他の実車を用いた通常の教習と違い「これをクリアできなければ合格のハンコ押しません」みたいなものはありません。
疑似体験した時点でシュミレーター教習はクリアしたことになるので難しいもなにもありません。気軽に受けましょう。
シュミレーターの注意点
ゲーム酔いをする人がいる
大画面を使って仮想空間に没入させて運転をするので、酔いやすい人は酔ってしまいます。人数はとても少ないですが割合は女性の方が多いとのことですので具合が悪くなったら無理をせず、教官殿にその旨を伝えましょう。「酔うかもー」と思っていると本当に酔ってしまうかもしれないのでこの内容は忘れてください。
運転の練習にはならない
シュミレーターはあくまでも「体験」を目的としたものであって、「運転技術の向上」を目的としているわけではありません。ですので車、特にバイクはすごく走らせにくいです。実車による教習とはもともとの目的が違うので「こんなもんやっても意味ないよ」と思わずに「あれはあれ、これはこれ」と分別をもって受け入れましょう。
シュミレーターって答え合わせなんだなと思ったこと
ここからちょっとした体験談を絡めてとっても大事なことを書いていきます。そんなに大事じゃなかったら謝ります。
僕が初めてシュミレーターに乗ったのは普通二輪免許取得のために教習所に通っているときでした。原付には乗っていたので公道は普通に走っている状態でのことです。
普段原付で公道を走っているくせに、シュミレーターでは事故を量産しました。
この車おかしいな→おかしくない
歩行者いないし、停車してる車を追い越そう→車出てくる
歩行者が道を渡ったから発進しよう→歩行者謎のUターン
その他理不尽な罠多数
あるあるだと思います。きっと皆さんこんな感じだったのではないでしょうか。
普通二輪免許を取得して少ししてから普通自動車取得のために再び教習所へ通い始め、ドライブシュミレーターに乗りました。二輪の時より少しはマシになっていましたが、このときも事故を連発し、「こんなん無理ゲー!意味ないわ!」と思っていました。当時僕はDQNだったのです。
それから10年ほど経って、今度は大型二輪免許取得のために教習所へ通い、シュミレーターに乗りました。
この10年の間に僕はバイクを廃車にして死にかけるという経験をきっかけに「まじめに安全に楽しくバイクに乗る」というスタイルに変わっていました。
で、その状態でシュミレーターに乗ってみたところ、まさかの
無事故
大型二輪は教習生が少ない免許なのでその時間にシュミレーターに乗るのは僕だけだったのですが、無事故でスムーズにいったのですごい時間が余ってしまったようで、
教官殿
「時間あるから普段はやらない設定あるんだけどやってみる?」
ちょんまげ
「おなしゃす!」
「(教官殿はいかにもDQNな変なちょんまげが無事故でクリアしたからちょっと意地悪をしかけているんだ・・・このちょんまげに賭けてクリアしてやるぞ・・・)」
なんてことを思いながらどんな設定でくるのかドキドキしていると
- 大雨
- 路面鉄板
- 時速60kmからの急制動
どんな局面?
大雨はわかる。大がかりな工事をしている状況なら鉄板もうなずける。でもそこを時速60kmで走る局面は恐らくない。しかも急制動。
それまでのメニューを無事故でクリアして割と乗っていたのでまぁイケるかと思いながらチャレンジ・・・
止まれねぇ
3回くらいチャレンジして全然だめだったので「逆に教官殿に意地悪返しをしてやろう」と思い
ちょんまげ
「これ絶対無理な奴じゃないですか。教官さんできるんすかー?」
教官殿
「わっはっは。調子がいいと止まれるよ。やってみようか。」
で・・・
教官止まれず
そのあと3回チャレンジして調子が上がった教官殿は止まれていました。その後僕も再チャレンジし、教官殿に「いまーーーー!!!!」とか言われながらワイワイ盛り上がって1回だけ止まることができました。
なかなかに楽しい教習でした。
危険予測ができるようになっていた自分に気がついた
この経験で僕が伝えたいのは、「無事故でクリアしたぜ!すごいだろ!」ということでも「教官殿と楽しくシュミレーターしたよ!」ということでもなく、
- 時間とともに僕の危険予測能力が上がっていった
- 真面目にバイクに乗り始めたら無事故でクリアすることができた
という点です。
特に真面目に乗っている成果が出たのだと思い嬉しくなりました。危険予測ができているということは日常の運転でもそれだけ危険を遠ざけた運転ができているということです。
普段気を付けていることの成果が出たような気がします。
どうすれば危険予測能力を上げられるのか
正直シュミレーターの話なんてどうでもよくて、僕がこの記事で一番伝えたい内容はここです。
どうすれば危険予測能力を上げることができるのか?
僕は「真面目にバイクに乗る」ということで危険予測能力を上げました。その中でもっとも「あれが効いたんだなぁ」という心当たりがあります。それは
Youtubeの事故動画見まくる
です。
シュミレーターを体験すると恐らくみなさん「こんなやついるわけねーだろ!」と思われると思いますが、現実にそういう人はたっくさんいます。
なんにも考えないで行動する人、ウインカーを出したら入れてもらえると思っている人、後ろのことをまったく考えないで停車する人・・・シュミレーターの中のイカレタ登場人物は現実世界にもたくさんいます。
そういう仮想現実の世界で生きてるんじゃねーかっていう危険人物を集めた動画が事故動画です。
日本のものに限らず、海外のものもたくさん観てほしいです。確実に危険予測能力は上がります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2回目以降のシュミレーターは自分の危険予測運転の答え合わせとして
初めてのシュミレーターは「今まで自分は歩行者として人ならざる者ではなかったか」
という視点で
事故動画を観てからシュミレーター教習を受ける
のがコツ
という感じです。
シュミレーターに出てくる人ならざるものは現実にも存在します。シュミレーターをきっかけに事故動画を観るくせを付けて安全に公道を走れるように、また、自分が人ならざるものにならないように気を付けていきましょう。
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