愛車を守る!バイクの台風対策完全マニュアル
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バイクの台風対策は雨対策を諦めて風対策に徹する
最近の台風は勢力が衰えないまま上陸するので怖いですよね。この記事に辿り着いた方は
・台風でバイクが倒れた経験がある方
・やべー次の台風超でかいらしいじゃん!万全の準備したいけどどんなことをすればいいの?
という方ではないでしょうか。立体駐車場のバイク置き場が近所にあったり、室内保管できる方はそちらに愛車を避難させればいいのですが、そんな良い条件のライダーは稀です。
「普段停めている場所で」「安価に」「バイクが倒れないように」する対策の答えを持っているので共有します。
我々はお天気には勝てませんが対策次第では負けません。イーブンに持ち込みましょう。
僕が持ってる答えは
・バイクカバーは外す
・ギアを1速に入れてサイドスタンドで駐輪する
・ロープで倒れないように固定する
・タイヤ止めを置く
という4つです。これを確実に行えば地球に対してイーブンに持ち込むことが可能です。あなたの愛車を守るため、記事は最後まで読んでいって下さいね。
バイクの台風対策は雨対策は諦めて風対策に徹する
もっとも大切な考え方は「雨対策と風対策は両立しない」というトレードオフの関係にあることをということを理解することです。
普段は
「雨の日はバイクに乗らない」
「雨の日は絶対にバイクカバーをかけて濡れないようにしている」
という僕ですが、台風のときは雨より風が怖いので、
雨対策は潔く捨てて風対策を行います。
もっというと「強風でバイクが倒れない対策」を行います。
バイクに雨の日に乗らないと1000000円得をするという話 は>>>こちら
なぜならば「雨で汚れる」「雨で油類が流される」「風で飛んできたものがあたって傷がつく」などといった被害よりも「バイクが強風で倒れる被害」が一番甚大だからです。
では「バイクが強風で倒れる被害」 に特化した方法、すなわち「最も良いバイクの台風対策」を説明していきます。
①台風の風に備えてバイクカバーは外す
バイクカバーは普段、雨や紫外線からバイクを守ってくれる、なくてはならないアイテムです。
7つの条件を満たしたおすすめのバイクカバー1選 は>>>こちら
しかし強風吹き荒れる環境下においては、風をモロに受けて船の幌の役割を果たしてしまいます。
横から風を受けてもそうですし、下から風を受けて持ち上げられるように倒れてしまうかもしれません。
ここはバイクが濡れること諦めてカバーは外しましょう。台風は緊急事態、非日常です。普段とは違う臨機応変で特別な対応が求められます。
飛んでくるもので傷がついてしまうかもしれませんが、バイクが倒れるよりはましです。バイクカバーは外しましょう。
②ギアを1速に入れて、サイドスタンドで駐輪する
意外に思うかもしれませんが、センタースタンドで駐輪するよりサイドスタンドで駐輪したほうがバイクは安定します。
地面に接地している部分を比較すると、
センタースタンドの場合
接地しているセンタースタンドと前輪(回るので不安定)と後輪を結んだ狭い四角です。厳密には後輪は浮いているので三角形ですね・・・。左右のどちらにも倒れる可能性があります。
サイドスタンドの場合
接地しているサイドスタンドと前輪、後輪(ギアを入れれば回らないので安定している)を結んだ大きな三角形です。サイドスタンド側に倒れる可能性はほとんどないでしょう。車体が傾いているので逆側に倒れる可能性もセンタースタンドよりは低いです。
東日本大震災のときも
最も倒れたのが「センタースタンド駐輪」
次に倒れたのが「ニュートラルでサイドスタンド」
最も倒れなかったのが「ギアを入れてサイドスタンド」
の順だったそうです。
こちらも併せて呼んでみてください。
バイクを駐輪するときにギアを入れなければならないたった1つの理由は>>>こちら
バイクを駐輪するとき、絶対に行うべきの5つのルーティン は>>>こちら
③ロープで倒れないように固定する
あなたはバイクがトラックで運ばれているのを見たことがありますか?ロープやラッシングベルトを使えばあの揺れるトラックの荷台で倒れることなくドッシリしていますよね。
あの状態を再現しましょう。
固定する対象
重しや水を入れたポリタンクでは「重しごと倒れる」可能性があります。その重しの上にバイクが倒れたり、重しがバイク上に降ってきたら被害は大きくなってしまい本末転倒です。
ですので固定する対象は「地面と完全に固定されているもの」が好ましいです。「地球ロック」と呼ばれるものですね。
普段バイクのロックをしているものや道路標識、ガードレール、フェンスの柱などです。
地球ロックに関して詳しくは 4つの理由に基いたおすすめのバイク盗難防止チェーンロック1選 は>>>こちらをご覧下さい。
バイク側の固定する部分
なるべく車体の高い位置からロープをとります。低い位置では倒れる力を抑えきれないかもしれないからです。
それと車体の弱いところに結んでしまうとそこが破損してしまうかもしれません。
高くて強い部分ということを考えると好ましい順として
①フレーム
②タンデムステップのステー
③ロックした状態のハンドル(ステム)
などが良いでしょう。
サイドスタンド側には倒れにくい
バイクはサイドスタンド側には倒れにくいですのでサイドスタンドがない方に倒れないようにロープを取り回します。
といってもサイドスタンド側に倒れる可能性もあるので、考え方としては「サイドスタンド側よりもサイドスタンドがない方のロープの本数を多くする」としましょう。
ロープの取り方
・長いロープを半分に折って真ん中を持ちます。真ん中はUの字になってますよね。
・Uの字をバイク側のロープ引っ掛けたいところに当てます。
・ロープの端をUのところに通して引っ張ります。
この方法だと自然にロープがダブル(バイクから固定物までロープが2本出ている)になるので強度も倍になるし、結ぶのもほどくのも楽です。
後は2本のロープを固定対象物にビンビンに引っ張って蝶々結びをすればバッチリです。
バイクの台風対策にはP.Pロープがオススメ
わざわざ太いトラックロープやラッシングベルトを購入する必要はありません。
一般家庭でトラックロープやラッシングベルトを使う機会はないでしょう。バイクの台風対策のためだけに買う必要はありません。
特にラッシングベルトは使い方に慣れていないと苦戦しますし、バイク側の引っ張る場所がかなり限定されるためオススメしません。
もっと安価で汎用性が高いものがあります。それがこちらのPPロープ。
主に荷造りや結束といった梱包作業に使われるロープです。このロープは引っ張られる力にめっちゃ強いです。安価ですし、一般家庭で活躍する機会もあろうかと思います。
ちなみに台風の前や過ぎ去った後はホームセンターから消えます。ブルーシートと同じでめちゃめちゃ品薄になります。家庭にあっても邪魔にならないものなので早めに買っておいたほうが良いです。
台風がきたら買えなくなるので思い出したついでにブルーシートもどうぞ。#1500だと薄くて頼りないし、#3000だとかさばるので#2000くらいが丁度いいかと思います。
④タイヤ止めを置く
ロープをきちんと取っておけば安心なのですが「最後のダメ押し」ってやつです。ハンドルロックをした前輪タイヤの後ろに当て物をします。
これによって更にバイクが倒れにくくなります。
写真のものではなくてもなにか当てるだけでもいいと思います。
台風ではないときに「今夜は風が強い予報だけどロープ取るほどじゃないかなー」みたいなときにも精神安定剤としていいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最近の台風はかなり強めなので
・雨対策は諦めて風対策に徹する
・バイクカバーは外す
・ギアを1速に入れてサイドスタンドで駐輪する
・ロープで倒れないように固定する
・タイヤ止めを置く
てな感じでばっちり台風対策を行ってください。万一のときは自分と自分の大切な方の命を最優先にして下さいね。
バイクはまた買えます。
僕にロッコルを履かせて!