あなたのツーリングスタイルに合ったバイクブーツの選び方と僕のおすすめ1選
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自分の足に合った、ジッパー式のレーシングブーツ
この記事に辿り着いた方は
・バイク用のブーツ、靴、シューズを買おうとしている
・バイクブーツの代用品になる安い靴探している
という方ではないでしょうか。この記事では僕が様々情報収集して、様々試した結果「バイクに乗る時のブーツはこれが1番いいだわなー」という結論に達して、実際に履いているブーツを紹介します。
林道や未舗装路を走るオフロードバイク用のオフロードブーツは専門外なので、この記事では触れません。お求めの方は専門性の高いサイトで探してみて下さい。この記事内では「オンロードモデル」に関して詳しく説明していきます。
最高の逸品を紹介する過程で
・絶対に買ってはいけないバイク用ブーツ
・用途、ライディングスタイルに合わせたブーツ
・バイク用ブーツに流用できる靴
・ブーツの買い方、選び方
なども紹介していきますのでゆっくりあなたにバッチリなバイク用のブーツを選んでいってみて下さい。記事の読み終わりではあなたのバイク用ブーツ購入の道筋がしっかり見えるようになっています。
バイク用のブーツを履いた方がいい理由【おすすめのバイクブーツ】
バイク用のブーツはとても高価です。
バイク用のブーツを使ったことがない人は普通の靴やスニーカーでも特に問題なくバイクを運転できてしまうため、なかなか「バイク用の靴を買おう!」と思い立てないかもしれません。
この記事に辿り着いた方は「バイクに乗るからには専用品買った方がいいのかな・・・」とお思いの方が多いと思うので、あなたの背中を押せるように、まずは何故バイク用のブーツが必要なのか説明します。
バイク用ブーツは最悪の事故の被害を防いでくれる【おすすめのバイクブーツ】
バイクは車と違って、シートベルトもないし、体を守ってくれるフレームもありません。体がむき出しの状態で乗っています。
転倒したときに身を守ってくれるのは身に着けているものしかありません。ヘルメットを被ったり、プロテクター入りのジャケットを着たり、グローブをつけたりしてご自身の防御力を上げるしかないのです。
当然、足を守るものがブーツになります。
バイクの転倒は「歩いて転ぶ」「走っていて転ぶ」のとは全く違います。自分の体では到底走れない速度で転倒するものです。
周りには車やガードレール、標識など、ぶつかったらひとたまりもないもので溢れています。
その中で見落とされがちな危険なものが「自分の乗っている愛車」です。
もし、転倒により足がバイクの下敷きになったら足はつぶれてしまうかもしれません。
バイクはとても重い上に、転倒時は速度も出ています。ステップやレバーの先端が足にあたれば想像できないような力がかかり、最悪の場合、足に刺さって大穴が空いてしまうかもしれません。
その穴は足の甲なのか、脛の骨を砕くのか、ふくらはぎの筋肉をダメにしてしまうのか、その時にならなければわからないものです。
普通のスニーカーを履いていて、靴紐がバイクに引っかかってしまえば足首が取れてしまう可能性すら大いにあります。
「そんな大げさなことを・・・」と思うかもしれませんが、転倒時のバイクはあなたの都合など一切考えません。単に慣性の法則に従って物理運動をするだけです。
もしバイクがライダーの都合を考えてくれるものであるならば、僕は・鎖骨骨折・肋骨骨折・肺挫傷で息も絶え絶え救急車に乗る経験をしていません。
1つの事故からバイクウエアの重要性を説く記事~瀕死の重傷を負った体験談~ は>>>こちら
大事故ではなく、立ちごけのときでも同じことが言えます。足を挟んでしまったときのダメージがバイクブーツとスニーカーでは全然違ってくるでしょう。
バイクブーツが高価なものに関わらず、多くのライダーが履いているのは、このような「十分起こりうる最悪のケース」を想定してのことです。
1つの転倒で二度とバイクに乗れなくなるのか、足を失ってしまうのか、命を失ってしまうのか。
このように安全面のことを考えるとバイク用ブーツがいかに必要なものかご理解いただけるかと思います。
バイク用ブーツはライディングを楽しくしてくれる【おすすめのバイクブーツ】
バイク用のブーツが必要である理由はなにも「安全面を考慮して」というだけではありません。
バイクブーツはバイクの操作性のレベルを何段階も引き上げてくれます。
皆様、バイクは体のどの部分で操作していると思いますか?ハンドルを触っている「手」や「腕」でしょうか?
バイクが上手な人たちは手や腕は「ウインカーやスロットルがあるから嫌々ハンドルに手を置いている」というくらいのものらしいです。僕もこの感覚を意識してワインディングを走ったりします。
バイクは下半身、つまりシートや足での体重移動で乗るものです。
バイク用のブーツを履くとブレーキペダルやシフトペダルの操作感が良くなります。
ペダル操作だけではなく、くるぶしやふくらはぎでバイクをグリップすることも非常に楽になります。
バイク用ブーツはバイク用に作られている【おすすめのバイクブーツ】
ものすごく当たり前の話ですが、上で説明した「安全性」「操作のし易さ」というメリットを得られるのはバイク用のブーツはバイク用に作られているからです。
バスケットシューズやサッカーシューズがそれぞれのスポーツを行うのに最適化された作りをしているようにバイク用のブーツはバイクに最適化して作られています。
普通のスニーカーでバスケをすれば、パフォーマンスが落ちるだけでなく、足をくじいたときに怪我をしやすくなりますよね。それと同じことです。
スニーカーでもできないことはないけれど、バスケをするときはバッシュ、バイクに乗る時はバイク用のブーツということなのです。
バイク用のブーツは2種類(+1種類)【おすすめのバイクブーツ】
バイク用のブーツが必要な理由を理解したあとは、どんな種類のブーツがあるのかを見ていきましょう。
記事冒頭でもお伝えした通り、オフロードブーツに関しては専門外なのでオンロード用のブーツについてのみ見ていきます。
オンロードとは「舗装された道路」ということですので、ここで紹介するバイク用のブーツはあなたがイメージしている「道路を走って目的地に行く、一般的なツーリング」に適したものです。
「道路を走って目的地に行く、一般的なツーリング」に適したバイク用のブーツは2種類あります。専用品とは別に「バイク用ではないけれどバイクにも使える」というものも説明します。
バイクシューズ、ライディングシューズ【おすすめのバイクブーツ】
操作性: ★★☆
安全性: ★★☆
歩きやすさ:★★★
バイクシューズ、ライディングシューズはスニーカーに似ていますがバイクに乗るための機能を持っているシューズです。
スニーカーよりも操作性が良く、安全性も高いですがバイク用のブーツと比べるとふくらはぎの防御力と操作性が劣ります。
一般的なスニーカーと同程度の価格で購入できるのでコスパが高いのも良い点でしょう。
歩きやすいのでバイク乗車時だけではなくツーリング先で歩き回る時もストレスを感じません。
バイクでのライディングをメインに楽しむというよりも、ゆっくりツーリングして目的地で歩いたり観光する機会が多い方や「ブーツタイプはちょっと・・・」という方におすすめできます。
バイクブーツ、ライディングブーツ【おすすめのバイクブーツ】
操作性: ★★★
安全性: ★★★
歩きやすさ:★☆☆
バイクブーツ、ライディングブーツは最もバイク乗車時に最適化されたタイプです。
ふくらはぎまであるので安全性、操作性も格段に良いです。
真剣にワインディングを走るとつま先とふくらはぎの外側が路面に接地することがありますがそれぞれの場所にスライダーが入っているので安心です。特につま先部分はトゥースライダーという交換可能なパーツがついていることが多いです。
操作性、安全性に比例して価格もかなり高めです。
ちょっとした休憩であれば不便を感じることはありませんが、ツーリング先で観光地を歩き回ると靴擦れを起こしやすいので注意です。「歩くため」ではなく「バイクに乗るため」に設計されているので仕方ありません。
完全にバイクに特化したものなので、目的地に長く滞在するというよりも、バイクの操作を楽しむことを目的にしてツーリングをする機会が多い方や「足首取れたくない・・・」という方におすすめです。
バイク用ではない靴で代用する
操作性: ★☆☆
安全性: ★☆☆
歩きやすさ:★★★
こちらはバイク用ではありませんが「バイク用は高すぎて手が出ない・・・」という方が少しでも安全に、快適にライディングできるように紹介します。
普通のスニーカーではなく「バイクにも使えそうな靴」を選ぶことで少しでも快適にバイクに乗ることができます。
とはいえバイク専用ではないので上の2種類に比べるとバイクに乗るための機能は格段に劣ってしまうことは理解しておきましょう。
例えば、安全靴をバイク用にしている方がいるようですが、つま先に厚い板が入っているのでシフトアップ時の操作感は格段に落ちるという感じです。
買ってはいけない、おすすめしないバイクブーツ
長年バイクに乗って情報収集していると、「バイク用シューズ」として売られているものでも・買ってはいけないもの・必要のない機能などいろいろなことが見えてきます。
バイクブーツ選びの注意点として説明していきます。
絶対に買ってはいけない紐付きのバイクブーツ
紐付きの靴は絶対に買ってはいけません。
紐の結び目がステップに引っかかるとかなりの確率で立ちごけします。実は僕もこれまで3回ほどヒヤっとしたことがありあます。信号で停まったときに紐が引っかかって足が出ず立ちごけしそうになりました。
結び目が外に出ていなければ問題ないと思う方もいるかもしれませんが、少し想像力を働かせればそうでないことがわかります。
転倒したときに紐の部分にステップやレバーが入り込んでしまうと、滑る車体に足が引っ張られます。強烈な力です。最悪の場合足首が取れてしまいます。
しかも恐ろしいことに紐付きのブーツは普通にバイク用品店で流通しています。恐ろしいことに、ブロガーやライターが書いている「おすすめのバイクシューズ〇選!」という記事で選ばれていることが多いので注意が必要です。
サイドジッパーであるだけで「バイク用」として販売されている危険な商品例
結び目が見えていないだけで「バイク用」として販売されている危険な商品例
数か所で締め付け調整が可能なバイクブーツはおすすめしない
ライディングブーツで「細かい調整ができる高機能なブーツ」があります。見た目も派手で非常にかっこいいのですが、あまりにもバイクの乗車に特化し過ぎているため脱ぎ履きがすごく大変です。
実際僕もこのタイプを使用していたことがありますが、ツーリング先で温泉に入る回数が激減しました。
脱ぎ履きがしづらいので温泉を敬遠していたのです。
サーキットをバリバリ走る方には最高かもしれませんが、ツーリング主体の方にはデメリットの方が大きいと思います。
価格も特に高価です。「高いから自分にいいとは限らない」のお手本のようなモデルなので注意が必要です。
ツーリングには向かない高機能過ぎるモデル例
ベンチレーションがついているブーツは必要ではない
ヘルメットについているベンチレーション機能ですが、これを搭載したバイク用のブーツも存在します。
つま先に開閉可能な空気の取り込み口がついていいて、外くるぶしに排気口がついています。
このタイプも実際に使っていた時期があります。
夏のライディングに最高な気がしますが、実際は自然な乗車姿勢で乗っていると空気の流れはほとんど感じられません。
極端につま先を内側に向けると空気が入ってきますがとてもまともにライディングできる姿勢ではありません。
そして冬場は取り込み口を閉じていても隙間風が入ってきて足先が冷えやすくなります。
予算に余裕があって、「夏のライディングをほんの少しでも快適にしたい」という方であればいいかもしれませんがコストパフォーマンスはとても悪いのでわざわざ選ばなくてもいいと僕は思います。
とはいえ、「ベンチレーション機能がうまく働かない」というだけでブーツとしてはとてもいいものです。
予算に余裕がある方向けのベンチレーション機能を備えたモデル例
防水機能は必要ではない
雨の日はバイクに乗らないので防水機能のバイクブーツを選ぶ必要はありません。
防水をウリにしているものだと、せっかくの晴れたツーリングで足が蒸れてしまう恐れがあるので極力避けた方が無難です。
>>>バイクに雨の日に乗らないと1000000円得をするという話
おすすめのバイクシューズ、ライディングシューズ
一通りの説明が終わったのでシューズ、ブーツ、代用品でおすすめのものを紹介していきます。
あくまでも「僕のおすすめ」です。好みは人それぞれなので「買ってはいけない、おすすめしないバイクブーツ」の条件を確認しながらご自分で気に入ったものを選んでいただくのがベストかと思います。
いかにもバイク用ではないおすすめのバイクシューズ、ライディングシューズ
「バイクっぽいシューズはちょっと・・・」という方におすすめなのがエンジニアブーツを模したバイク用のシューズです。
外くるぶしと左の甲(シフトアップ用)にプロテクターが入っています。
少しバイク感は出ますがすっきりしたデザインのものです。一流メーカーのカドヤからでているのも安心です。インナーパッドはもちろん、足首部分にシャーリングがついているので操作感も良いです。
おすすめのバイクシューズ、ライディングシューズ
ポイントを抑えたとても良いバイクシューズです。落ち着いたカラーもあるので老若男女に支持される良いものです。
ライディングブーツのふくらはぎ部分をなくしたようなデザインです。派手なものが好きな方に良いと思います。
おすすめのバイクブーツ、ライディングブーツ~僕のおすすめ~
僕のおすすめのブーツです。それと同時に現在僕が使っているブーツでもあります。
様々なメーカーのブーツを試着しましたが、アルパーンスターズのものが一番足にフィットしました。
エントリーモデルなので価格も比較的抑えられていて、構造も単純なので壊れにくく、脱ぎ履きがしやすくとても気に入っています。
おすすめのバイクシューズの代用靴
代用品としては定番のエンジニアブーツです。やっぱり代用はおすすめしませんがどうしてもという方はシフトパッドを使えば長持ちします。
失敗しないバイクブーツの選び方の手順
ネットサフィーンばかりしていてもブーツは永遠に手元に来ないのでここからは具体的に購入の手順を説明していきます。
もしかしたらヘルメットより高い買い物になるかもしれないので失敗しないように確実にいいもの、自分に合ったものを選んでいきましょう。
欲しいものをネットで複数のメーカーで選んでおく
まずはご自宅でじっくりゆっくり欲しいブーツを選びましょう。
ここまでの内容を参考にしていただければ記事を書いた甲斐があります。
重要な点だけおさらいしましょう。
・ひも付きは絶対に避ける
・バイク専用品がいい
・構造が単純なブーツライプが最もおすすめ
この基準から外れないものを複数ピックアップしましょう。なるべく多くのメーカーから選んでおくのが良いと思います。
バイク用品店に行って、全メーカーを履いてみる
バイク用品店に行きます。
在庫がある全メーカーのシューズを履いてみましょう。そうすると「このメーカーが1番履き心地がいい」というメーカーがあると思います。僕の場合はぶっちぎりでアルパインスターズでした。
ピックアップしておいたシューズの中から「しっくりくるメーカー」のものを購入すればミッション完了です。
もしピックアップしたものがなければ同じメーカーの別モデルでサイズを確認しましょう。そのサイズでピックアップしたモデルをネットで購入すればミッション完了です。
フィッティング時の注意点
ヘルメットやグローブにも言えることですが、同じサイズ表記でもメーカーによって全然サイズ感が違います。必ず複数のメーカーを試着して「このメーカーならこのサイズ」という考え方をしましょう。
逆に同じメーカーであればサイズ感が全然違うということはありません。モデルごとにフィッティングを行う必要はありません。あくまで「メーカーごとのサイズ」だけで大丈夫です。
それと、通常の靴と違い、「歩きやすさ」はそれほど重視しません。シフト操作のしやすさを意識してフィッティングしましょう。具体的には「圧迫感がなければつま先には余裕がないほうがいい」などという感じです。
「歩く」のではなく「乗る」場合をイメージしてサイズ、メーカーを決めましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
あなたの意思決定のお手伝いが少しできましたでしょうか。
「安全性」「操作感」「見た目」「他の事」をあなたの天秤にかけて最高にあったブーツに巡り会えることを願っています。
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