あんた本当にバイク楽しいと思ってんの?バイクの楽しさはそんなもんじゃねーぞ?
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バイクは無理しないで少しずつうまくなれば、もっともっと楽しくなるよ!
この記事にたどり着いた方は
- バイクに乗り始めたが、聞いてたほど楽しくないかも・・・
- 最近無理に「バイク楽しい!」って言ってるかも・・・
という方ではないでしょうか。
この記事を読めば
- 初心者の方が、無理に「バイク楽しい!」って言わなくて済む方法
を知ることができます。この記事が処方箋になる方は少ないかもしれませんが、誰かの胸のつかえを少しでも取り除ければと思って書いてみます。バイクに興味があって前向きに趣味バイクを検討している方にも読んでいただきたい記事です。
バイク心の底から楽しい?【バイクの楽しさ】
あなたはバイクを腹の底から心の底から楽しいと思っていますか?バイクに乗っていると楽しいことも悲しいことも起きますよね。
楽しいこと
- コーナリングがきれいに決まった
- きれいな花が咲いていた
- 桜の花びらが舞い上がった
- 気持ちのいい温泉を見つけた
- 美味しいご当地グルメを見つけた
悲しいこと
- 故障してレッカーで運ばれた
- 転んだ
- 車検代が思ったより高かった
- グローブをはめたあとに鍵がポケットに入っている事に気づいた
>>>バイクは楽しいことばかりではない~バイクに乗ってて嫌だったこと~
などなどそれぞれ無限にありますよね。喜び悲しみはライダーの感受性の数だけ存在します。
しかしこれらの素晴らしい体験を感じるにはバイク操作を安全に行えるという前提が必要になると思っています。
特に初心者のうちは「コスト(バイクに乗るために支払った金額)」を「パフォーマンス(バイクが楽しいという気持ち)」で回収しようとするあまり、無理に楽しもうとしてちょっとわけわからなくなることがあります。
「ちょっとお前の方がわけわかんなくなってるよ」とお思いでしょうからたとえ話をすると・・・
- とんでもない長距離ツーリングに行ってみる
- カスタムを急ぐ
- 友人にバイク知ったかぶりをしまくる
うまく例えられたかは甚だ疑問ですが構わず話を進めます。
そんな「ちょっとわけわからなくなること」中でも僕が「危険だなぁ。無理しないほうがいのになぁ」と思うことがあります。ここからはわけのわからないたとえ話ではなく、実際に見聞きしたことを書いていきます。
バイク楽しい僕ツーリングへ行く【バイクの楽しさ】
僕は普段、連休が取れるときは宿泊ツーリングで遠くへ、休みが1日のときは「いつも峠」へ行ってライテクのお勉強をするようにしています。
ライダーが「いつもの峠」を持つべき理由5つといつもの峠の条件6つは>>>こちら
宿泊ツーリングは日帰りと比べて全体のコストを41%削減できる話は>>>こちら
その日は1日のお休みでしたのでいつも通りいつもの峠へ向かいました。
バイク楽しい僕車列に追いつく【バイクの楽しさ】
そんなこんなで市街地を抜けて山道に入りました。山道に入ってすぐは車がいなかったので調子よく走っていましたが、すぐに前を走る車列に追いついてしまいました。
その道はまだいつもの峠ではありませんし、いつもの峠にいけば道が空いていることはわかっていたので車列のペースに合わせダラダラ走り始めました。
前を走る車が1台なら様子をみてから抜いてしまうこともありますが数台連なっていたので大人しくしていました。
美しい譲り譲られ方は>>>こちら
バイク楽しい僕道女の子に直線で抜かれる【バイクの楽しさ】
僕は安全上の理由から、市街地やこのときの局面のように車に合わせて走るときは間違ったキープレフトはせずに比較的中央線よりを走行します。
これは後続の車がやべーやつだった場合に「バイクの右側あいてるやんけ。抜いたろー。」という気持ちを抱かせないようにするためです。公道は変な人がいるので怖いです。
しばらくすると1台のバイクに抜かれました。
途中から自分の後ろを自動車が走っているのは確認していたのでその車も抜いてきたことになります。
僕は普段から、飛ばしてくるバイクにスマートに道を譲るために頻繁にミラーを確認するのですが、そのミラーチェクにも引っかからずに抜いてきたので恐らく後ろの車を抜きつつ僕のことも抜いたんだろうなと思いました。
バイク楽しい僕「元気な子だなー」と思う【バイクの楽しさ】
僕は基本的に「ペースが早い人はさっさと行けばいい」というスタンスです。
どれだけのペースまでなら我慢できるか、与えられたバイクの性能にどこまで酔わずに自分を保っていられるかはひとそれぞれだと思います。なにより走るのが楽しくて走りに来ているのですから煽り運転などをするくらいならさっさと行けばいいと思っています。
「後ろから来てるの気づけないで悪いことしたなぁ。」くらいの気持ちで前を走っているライダーをみるとどうやら若い女性のようでした。
「元気な子だなー」
と思っていると、車間を詰めて走行ラインを右側にとって、今にも更に追い越しをかけたいような気配をバンバンだしていました。
「若いけどうまいんだろうなぁ。」
などと思いながらどんな走りをするのか少し気になっていました。
妙にゆっくり抜いていくライダー【バイクの楽しさ】
結局直線で追い越しをかけていったのですが、そのときちょっと違和感を感じました。
山道の直線はすぐに終わることが多いので追い越しをかけるときは一瞬で追い越すのがセオリーというか、みなさんやっている抜き方かと思うんですが、なんだか速度が遅い気がしたんです。
ビュン!と抜くのではなくてまるで追い越し専用車線を走るようにゆっくり抜いていきました。
バイク楽しい僕ドン引きする【バイクの楽しさ】
いやまぁ世の中には色んな方がいるので「あ、あれが彼女の抜き方の流儀なのか?」と思うようにしましたが、次の瞬間そうではないことがわかりました。
彼女が車列の先頭に出た瞬間、コーナーに入っていったのですが、
女、先頭の軽トラにコーナーで追いつかれてるじゃん・・・
車列は同じペースで走っていたのですが、彼女が先頭になった瞬間渋滞発生です。そのあと3コーナー程連続していたので、彼女が先頭に出る前よりも車列のペース落ちて一瞬渋滞気味になるという珍事が発生しました。
彼女はバイク上手ガールではなく、めたんこなす下手くそ+超絶頭悪い女でした。
世の中色んな人がいるのは理解しているつもりですが、さすがに僕ドン引きです。先ほど見せた「追い越し車線を走っているかのような追い抜き」は彼女のマックスだったようです。
そんなペースで走るなら大人しく車列に続いて走ればいいのに・・・。
女!貴様長生きできんぞ!【バイクの楽しさ】
渋滞しながらも彼女を先頭にした車列は次の車列に追いつきました。前の車列はこちらの車列よりもペースがだいぶ遅いようでした。
すると彼女はブラインドコーナーで「追い越し車線を走っているかのような追い抜き」で前の車列を追い抜いていきました。
彼女の位置からは絶対に対向車を確認できません。万一対向車が来ていたら正面衝突確定でしょう。可能性としては万一どころではなく、二一くらいの確率といってもいいくらいです。
何故若い命を生き急ぐのか全く理解できません。
彼女の走行まとめ【バイクの楽しさ】
文字で伝わったか不安になったので彼女の運転をまとめてみます。
- 直線でゆっくり車を追い越す
- コーナーで追い越した車に追いつかれる
- 女渋滞発生
- これを3コーナー程繰り返す
- 次の車列に追いつく
- ブラインドコーナーでゆっくり追い越していく
- 僕をドン引きさせる
こんな感じ。伝わりましたか?伝わりましたね!
バイク楽しい僕道の駅に入る【バイクの楽しさ】
彼女は命がけの追い越しをなんどか繰り返し、長い時間をかけて見えなくなりました。
世の中には色んな人がいるなぁというか世の中にはとんでもなく想像力がないポンコツがいるなぁと思って走っていました。彼女のような劣った人間がよくバイクに乗れる年齢まで生きてこられたなと妙に感心してしまいました。
いつもの峠に入る前にこれまたいつもの道の駅に入って少し休憩することにしました。
すると先程の劣った女の子がおりました。
女男男【バイクの楽しさ】
彼女は男の子二人の合計三人のツーリングをしていることがわかりました。
どうやら男の子はとっくに先に行ってしまったので、その後を追うべく命がけの追い越しをしていたようです。
僕が喫煙所でポケモンGOをしているすぐ横で彼らはおしゃべりしていたので会話が聞こえてきたのですが・・・
女「あー!バイクって本当楽しいね!」
僕「(いやお前絶対嘘だろそれ!!)」
女はバイク楽しいらしい
到底バイクを楽しんでいるとは思えないひたすら命を削っていく運任せのスタイル、あんなの絶対楽しいわけないんです。男の子との雰囲気に合わせて「楽しい」と言っているだけ。それと「パフォーマンスを早く回収したい」から無理にバイクは楽しいもんだと自分に言い聞かせているようでもありました。
いやぁ無理してんなぁ・・・。
一緒に来ていた男の子二人は、女の子の会心の一言に
「だよねー」
くらいに答えていました。男の子二人はすり減ったニースライダーがついている革のツナギを着ていたのでそれはそれはバイクが楽しいでしょう。しかし、彼らは彼女のイチかバチかの無限に無慈悲に繰り返される一世一代の追い越しを見ていません。
そりゃ「だよねー」って返しますわ。
初心者の女の子は男の子からたくさんバイクの楽しさを聴いているうちに「バイクは素晴らしいもんだ」「バイクは楽しいもんだ」というイメージが先行してしまってまともな判断もできないお花畑になってしまったのではないかと想像します。そうでない場合は彼女のポテンシャルです。
男の子二人は悪くないと思うの
「ちゃんと女の子に教えてあげればいいのに!」
と、女の子を置いていく男の子二人が悪いと思う方もいるかもしれません。
僕はマスツーリングでもベテランと初心者の方がそれぞれ自分のペースで楽しめるように、楽しい道はペースを合わせずに走ったほうがいいという考え方なので男の子二人は悪いと思いません。
自分のことをコントロールできない女の子が悪いと思います。技術が伴っていないのにマスツーリングに行って周りに迷惑をかける方が僕は大嫌いです。この場合迷惑をかけられたのは男の子二人ではなく、抜かれた車や対向車線の車です。
既成概念に囚われたライダー必見!マスツーリングでは初心者を最後尾にする論は>>>こちら
バイク初心者のツーリングはソロツーかマスツーかどちらがいいのかは>>>こちら
僕も悪くないと思うの
「危険な状況をみていたokobloがちゃんと女の子に教えてあげればいいのに!」と思うかもしれません。
しかし僕は基本的に緋村剣心的思想で生きています。詳しくは>>>こちらの記事で説明していますが、「僕に関係ない人がどこでくたばっても関係ない」というまさかの冷たい考え方なのでいいのです。
彼女は僕の妹でもなんでもないただの頭の悪いバイクに乗った女の子です。そんな方におせっかいを焼くカロリーも義理も筋合いも僕にはないのです。
むしろそんなのが万一「私はこういう考えのものと行動をしている」などと言われてしまうと多少なりともその考え方が僕の頭に入ってします(良い悪い別としてそういう考えが世の中に存在するという認識が頭に入ってしまうということ)のでそんな人とは話もしたくないのです。
バイクの楽しさはそんなもんじゃない
この劣った女の子を通して、これからバイク乗りになるかもしれないこのブログを読んでくれている方に伝えたいのが、
バイクの楽しさってそんなもんじゃないからね
ということ。
- コーナリングがきれいに決まった
- きれいな花が咲いていた
- 桜の花びらが舞い上がった
- 気持ちのいい温泉を見つけた
- 美味しいご当地グルメを見つけた
ということもバイクを安全に運転できてモラル・マナーを身に着けるという土台の上でこそより楽しく感じられるようになっていくと思っています。
つまり、自分が初心者であることを受け入れて、周りに流されず、雰囲気だけではなく、コツコツと少しずつバイクの勉強をして、モラルを身に着けて、スキルを身に着けていけば、
バイクって心の底から楽しいと言えるもんだからね
ということを伝えたいです、でもやっぱりバイクは危なくて臭くて熱くて寒いのでおすすめしません。
他人にバイク趣味をおすすめしてはいけないたった1つの理由は>>>こちら
バイクの楽しさまとめ
いかがでしたでしょうか。周りに流され、雰囲気だけで、スキルを積み重ねないまま乗っていると乗ってる期間が長いだけのベテランさんになってしまいます。そうなると「乗ってる期間にしか基づかないプライド」というやっかいなものも出てきてしまうので注意しましょう。理由はどうあれ、自分のペースを守れない人はいつまでも初心者です。最初が肝心。
周りの雰囲気などに流されず、自分の判断で安全にどんどん楽しくなっていくバイクライフを送っていきましょう。
マスツーリングはスキルをある程度身に着けてから。このブログが少しでもお役に立てれば幸いです。
一人ではまともに取り回しもできない、行き先はいつも他人任せ、無理に先頭についていってしまうなんてことをしている間はあなたが感じている楽しさは本当の楽しさではありません。もっと乗ってもっとグッドライダーになってもっとバイクを楽しんで行きましょう。
僕にロッコルを履かせて!