バイクに長期間乗らないでいると劣化していく9つのパーツと対処方法
この記事にたどり着いた方は
- バイクにしばらく乗れない
- バイクを放置していると劣化していくと聞いたことがある
- どんなパーツが劣化していくの?
- どんなことをすれば劣化を防げる?
という方ではないでしょうか?
楽しいバイク趣味ですが、幸か不幸か運よく長くバイク趣味を続けているとどこかのタイミングで「バイクに乗れない期間」が出てくることもあるかと思います。代表的なのが北海道や東北など、雪がたくさん降る地域での「バイクの冬眠」ですね。
この記事では、バイクに乗らないと劣化していくパーツと、その劣化を少しでも防ぐ方法を書いていきます。年単位での放置ではなく、あくまで1か月~半年程度の範囲の放置という感じの内容ですので、それ以上放置される方は一回バイク売っちゃいましょう(乱暴)。
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バイクに長期間乗らないでいると劣化していくパーツ一覧
- バッテリー
- 空気圧
- タイヤ
- ブレーキフルード
- 電装系
- サスのダストシール、オイルシール
- ガソリン
- ガソリンタンク
- マフラー
半年だとだいたいこんな感じかと思います。
各項目解説していきます。
バイクに長期間乗らないでいると自然放電するバッテリー
久しぶりにバイクに乗ろうと思ったらエンジンがかからない・・・という原因のぶっちぎり第一位はバッテリー上がりです。
バイクに取り付けてあるバッテリーをそのままにしていると自然放電をしてエンジンをかけられなくなってしまいます。
一か月以内の放置であればバッテリーのマイナス端子を外しておきましょう。マイナス端子を外すだけで電気は流れなくなるので自然放電がゆっくりになります。
もし一か月以上の放置であれば、完全にバッテリーを外して定期的に補充電するようにしましょう。
バイクに長期間乗らないでいると抜けていく空気圧
タイヤの空気圧はバイクに乗らなくても少しずつ抜けていきます。
久しぶりにバイクに乗るときは必ず空気圧を適正にしてから走りましょう。
>>>5000円で空気圧管理を始めたらバイクライフが劇的に良くなった話
バイクに長期間乗らないでいると劣化するタイヤ
数か月の放置では起こりにくいことですが、ゴム製品であるタイヤは時間とともに劣化していきます。
紫外線にさらされることで劣化スピードはかなり上がりますのでしっかりカバーをかけて紫外線があたりにくいようにしましょう。
それとは別に、長期間放置をするとタイヤの接地面が変形することがあります。変形を防ぐ方法で一般的なのがセンタースタンドを使った駐輪です。タイヤが地面に接地しないのでタイヤが変形する心配がなくなるのですが、この方法だと地震や台風が来た時に倒れやすいです。
万が一に備えてバイクを守りたいのであれば、センタースタンドで駐輪せずに一か月おきに空気圧管理をし、ついでにバイクを動かして同じ接地面で止め続けることがないように気を使いましょう。
バイクに長期間乗らないでいると劣化するエンジンオイル
エンジンオイルは長くても半年に一度は変えるべきパーツです。走っていなくても劣化していくものなので半年以上放置した場合はエンジンオイルを交換してから走るようにしましょう。
放置しているバイクのエンジンは油膜切れを起こしていることが多いので、エンジンをかけて急に高回転までまわさずに、十分アイドリングをしてから走り始めましょう。
>>>【全32項目】これを気にしていればバイクメンテナンスは完璧一覧
バイクに長期間乗らないでいると劣化する電装系
空気中の水分によって電装系が劣化している場合があります。
出発前に必ずランプ類のチェックを行いましょう。
ランプ類と違って電子制御装備モリモリの最近のバイクは走ってみないとどこが故障しているかわからないので、バイクに乗り始めてすぐに長距離ツーリングへに行かずに近所を周って不具合が起きていないか確認するようにしましょう。
バイクに長期間乗らないでいると劣化するサスのダストシール、オイルシール
数週間乗らないだけでサスの油膜は落ちてしまいます。いわゆる「乾いたバイク」になってしまいます。この状態で走り始めると、フォークのダストシールやオイルシールを傷めてしまうので注油を行ってから走るようにしましょう。
バイクに長期間乗らないでいると劣化するガソリン
ガソリンは半年程度で使用できない状態になると言われています。腐ってしまいます。腐ったガソリンを抜いて捨てるのはかなり面倒なので、半年以上バイクを放置しないように心がけましょう。
半年以上放置してしまったらバイクを売ってしまいましょう。あなたの人生にバイクは必要ないようです。
【もう】バイクを降りる10パターンとその理由【嫌になった】
バイクに長期間乗らないでいると錆びるガソリンタンク
半年程度の放置ではなかなか錆びないと思いますが、長いこと放置しているとタンク内は錆びていきますので放置前にガソリンを満タンにして錆が発生しないようにしましょう。
バイクに長期間乗らないでいると劣化するマフラーの消音剤
マフラー、サイレンサーの中には消音剤(グラスウール)が入っています。放置中に雨水が入ったりすると劣化してしまうのでマフラーエンドに布を突っ込んで蓋をしてからバイクカバーをして水の侵入を防ぎましょう。洗車の時のように軍手を付けてあげてもいいです。雨水だけではなく、虫の一家が引っ越してくる場合もあります。
虫の一家が引っ越してきた場合、走り始めのときにマフラー内が阿鼻叫喚と化してしまいます。引っ越しを未然に防いで一家を救いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
期間によって対応は変わってくるかと思いますがこの記事の内容がほぼほぼかと思います。
ぶっちゃけ、放置前にバッテリーのマイナス外して、乗る前にシリコンスプレーでフォークと各部注油と空気圧補充すれば問題ないと思います。それぞれの内容は下の記事を参照してください。
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