フロントフォークの寿命を3倍延ばすメンテナンス方法~前置き編~
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シリコンスプレーでお掃除してシリコングリスでグリスアップ予備知識的な記事
この記事に辿り着いた方は
・フロントフォークがオイル漏れをした
・経年劣化とはいえ費用がかかるのがつらい
・何とか長持ちさせる方法はないものか・・・
と言う方ではないでしょうか。フロントフォークのオイル漏れは突然やってきますよね。ツーリング先で起こってしまうと即ツーリング中止案件なので悲しいです。これを防ぐには2年ごとにオーバーホールするしかないのでしょうか・・・工賃高い・・・。
ということでフロントフォークの寿命、正確にはオイルシールとダストシールの寿命を超延ばす、ナイスなメンテナンスの紹介です。
これは僕がオイル漏れで悩んだときに調べまくって辿り着いた方法です。この方法を始めてから1度もオイル漏れを起こしていません。体感的には3倍くらいは長持ちしてます。まだ漏れてないからそれ以上でしょう。
この記事ではその方法ではなく、「なぜその方法が有効なのか」を説明します。根拠を理解していた方がメンテナンスがはかどるかなといった僕の気遣いです。
やり方は⇓
フロントフォークの寿命を3倍延ばすメンテナンス方法 は>>>こちら
※説明のイラストは倒立フォークですので、正立フォークの場合は写真やイラストを逆にして考えてください。
フロントフォークのフォークオイルとオイルシールとダストシールのざっくりした仕組み
ここでは専門的で厳密なものではなく「素人一般ライダー」が脳内でイメージしやすいようにとっても簡素化した説明をします。というか僕も難しいことはわかりません。僕自身が 「超素人一般ライダー」 なので今まで得た知識と経験で書いています。
僕はメンテナンスできません。ということはあなたもこの程度ならできるということです。
バイク初心者がメンテナンスに対する不安を240秒で払拭できる記事 は>>>こちら
アウターチューブの中
インナーチューブとアウターチューブの中にオイル(フォークオイル)とバネ(スプリング)が入っています。
オイルはバネが伸び縮みするときに滑らかに動けるため(セッティングで滑らかに動かないようにもできる)に入っていると考えてください。
そのオイルが漏れないようについているのが「オイルシール」。アウターチューブからオイルが漏れないように蓋をしています。
オイルシールにゴミ(ダスト)とかつかないようにするためについているのが「ダストシール」ゴミや異物が当たってオイルシールを傷めるとオイル漏れの原因になります。
加減速なく滑らかな道を走っているときのサスの動き
加速も減速もせず、滑らかな道を走っているときは車体が前進する力に合わせてタイヤが回るのでバネ(サスペンション)は伸びも縮みもせず平和に過ごしています。
フロントフォークが縮むときのサスの動き
フロントブレーキをかけたとき
車体の「進もうとする力」とタイヤの「止まろうとする力」のサンドイッチになってバネが縮みます。バネが縮むと「バネの長さは短くなる」のでアウターチューブの中にインナーチューブが入っていく感じになります。
アクセルを捻っていなくても>>>慣性の法則(車は急には止まれない法則)によって車体は進もうとします。それに対してフロントタイヤに付いているブレーキでタイヤの動きを止めようとして「とまるよー」の力が働くのでフロントフォーク内のバネが縮みます。
道の凸に当たったとき
瞬間的にバネが縮んで衝撃を受け止めます。バネは「ギュー」というより「ギュッ!」と縮みます。
フロントフォークが伸びるとき
直線でアクセルを開けたとき
アクセルを開けるとフロントタイヤがバイクを地面に押し付ける力が弱まります。
バイクがウィリーしている動画を見たことがあるでしょうか。極端な例があれです。
すごいパワーでバイクが前に進もうとするのでフロントタイヤが上に上がります。するとフロントフォークはバイクの車重を支える必要がなくなるので伸びます。
>>>文字通りノビノビしてますね。
道の凸を通り過ぎたとき
凸を通り過ぎた瞬間、一瞬タイヤが地面から離れたようになるのでフロントタイヤがバイクを地面に押し付ける力が弱まります。
道は無数の凸凹でできています。
完全に平らな道は存在しません。常に小さい凸凹を走っています。常に小さい伸び縮みをしています。
ブレーキをかけたりアクセルを開けたりしてバイクは前に進みます。
つまり、加速、減速によってフロントフォークは常に大なり小なり伸び縮みを繰り返しているということです。
フロントフォークの動きがよく分かる動画をどうぞ
フロントタイヤとフロントカウルの距離の変化がそのままバネの伸び縮みだと考えてください。
フロントフォークが伸び縮みするとインナーチューブにフォークオイルがついてほんの少し注油される
乗っていれば自然と注油されるフロントフォーク
さっきアウターチューブが沈んだところまで、インナーチューブに薄っすらフォークオイルが付きます。
少ーしだけインナーチューブにフォークオイルが着くということは次に縮んだときにオイルが潤滑させてくれるので縮み込みがスムーズになるということです。
伸び縮みを繰り返しては少ーしだけスムーズになっているわけです。
これは触ってかろうじてわからないくらいの油分です。すごいわかったらオイル漏れです。
乾いたサスにしないことが重要
もしインナーチューブに油分がなければ、オイルシールとダストシールの摩擦が増えて傷んでしまいますよね。
しばらく乗っていないとこの油が落ちてしまいます。所謂「乾いたサス」になるということです。
更に放置するとインナーチューブに錆が出てきます。こうなってしまうと次に乗ったときにシール類がやられてしまいます。ピッチリついているシール類に錆の凸が当たったらシールがダメになってしまいますよね。
錆がでていないにしても、しばらく乗っていないバイク(油がなくなって乾燥した状態のバイク)は最初のブレーキでインナーチューブとの摩擦でシール類がやられてしまうことが多々あります。
「バイクは毎日乗った方が調子が良い」というのはこの辺りの「乾く前に乗って、また油で潤す」という事情もあります。
フロントフォークの寿命を3倍延ばすメンテナンス方法の目的
「フロントフォークに注油」するということはフォークオイルに頼らずに積極的にシールが滑るようにしていきましょうということなんです。
ここで使う油は「シリコンスプレー」と「シリコングリス」ですが、「シリコン系」の油は「日常の注油」に書いた通り、ゴムやシール、パッキンを長持ちさせてくれるんです。
バイクの日常的にシリコンスプレーで注油すべき9箇所 は>>>こちら
まとめ
いかがでしたでしょうか。なんだかいい感じのメンテナンスの予感しかしないですね。実際のやり方は
フロントフォークの寿命を3倍延ばすメンテナンス方法 は>>>こちら から読んでください。
・錆を防いでシール類が傷むのを予防する
・潤滑をスムーズにしてシールが傷むのを予防する
・シール類にシリコン系の油を塗ることで寿命を延ばす
というトリプルの効果が期待できるということです。
いかに理にかなったメンテナンスかおわかりいただけましたでしょうか。これは自分でもやるでしょ!万一内容が理解できなくても次回の「やり方編」の通りにすればうまくいくので大丈夫です。
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