不快にさせない!初対面の方とバイクツーリングへ行く時の9つの注意点

PVアクセスランキング にほんブログ村


この記事にたどり着いた方は

  • 初めて会うライダーとの2台ツーリングを控えている
  • 新しいバイク仲間と知り合ったので緊張している


という方ではないでしょうか。

ツーリングクラブのように、ちゃんとリーダーがいて統率をとってマスツーリングに行く場合はそのツーリングクラブのルールに従ってツーリングに行くと思うのでリーダーやルールがしっかりしていれば問題ないかもしれません。

>>>マスツーリングの幹事が出発までにやるべき6つのこと



しかしSNSで知り合った方と初めて二人でツーリングへ行く場合はどっちが音頭をとるのか、あまりルールを決めても鬱陶しく思われないかなどあれこれ考えてしまう方もおられると思います。

この記事では

初めましての方と2人くらいでツーリングへ行くときの注意点や境界線の引き方


について書いていこうと思います。


万が一に備えて確認すること

「事故された方のお名前は」
「カワサキオヤジさんです」
「イタズラ電話ですか?」


バイクは危険な乗り物なので、万が一の場合の救急隊員や警察に伝えるための情報を共有した方がいいです。ただし個人情報になるのでSNS上でやり取りしている段階ではなかなか聞きづらいです。当日会ったとき、「初めまして!」の挨拶と一緒に確認しましょう。

本名の確認

SNS上でやり取りしていると本名を知らないままになってしまいます。

万が一のときに本名があった方が警察や救急隊員の方がスムーズに動けるので本名を聞いておきましょう。

本名を名乗りたくない人もいるかもしれないので

「初めまして!小湖部郎(本名)といいます。okoblo(SNS上の名前)って呼んでください!」


こちらからさりげなく本名をフルネームで名乗りましょう。しっかりした方であれば同じ挨拶、本名を含めた挨拶で返してくれると思います。

もし本名を名乗ってもらえなくても、万が一のときは免許証などから本人確認ができるのでわざわざ突っ込んで聞く必要はありません。あなたが本名を名乗った一方通行でもお相手はあなたに信頼感を抱いてくれるので無駄にはなりません。

緊急連絡先を伝える


あなたの緊急連絡先(家族や会社など)をメモした紙をお財布に入れておきましょう。

万が一の連絡先はお互いに知っておいた方が良いです。もし意識を失ってしまう状況になれば誰もあなたのことをご家族などに伝える術を持っていません。しかし、自分の電話番号ならいざしらず、自宅やパートナー、親の電話番号などを相手には伝えられませんよね。

「もし僕に何かあったら、財布に親の携帯番号をメモした紙が入っているので救急隊の方に伝えてください。」

と明るく伝えましょう。

これだけで諸々の初期対応が大きく変わってきます。

その時点でお相手の方はあなたのように緊急連絡先のことまで思い至っていないと思います。そこで「僕も財布に妻の番号のメモを入れているのでよろしくお願いします。」と挨拶を返せる人はほとんどいないと思います。そんな挨拶が返ってきた日にはその方と次の日も走りに行きたいくらい素晴らしいことです。

多くは「わかりました」と返事が返ってくるでしょう。しかし、次に一緒に走るときに「僕も妻の電話番号を財布に入れてきたので万一のときは宜しくお願いします」と言ってきていただければ嬉しいですし、お互い安心ですよね。話がわかるライダーということが読み取れます。

もし、次のツーリングからもメモの用意をしてこないライダーでも気にすることなくツーリングを楽しんでも問題ありません。困るのはあなたではなくお相手とお相手のご家族です。万一の時は救急隊の方に「緊急連絡先とか知らないっすねー」と言って範囲の狭いできることを精一杯やって帰りましょう。

気持ちよくツーリングするために確認すること


技量や考え方をSNS上で推し量るには限界があります。一緒に走ってみないとわかりませんし、お相手が我慢しているかもしれませんのでなかなか難しいものがあります。少しでもお互い楽しくツーリングができるように下記のことを確認してから出発しましょう。

今回のツーリングのすり抜けレベルの確認


僕は初めての方とツーリングに行くときはこんな会話をするようにしています。

「今日のすり抜けレベルはいくつくらいにします?」
「じゃあ5で 笑」
「5だと【停まってる車だけ、余裕があるときだけすり抜けする】感じですね!了解です」

「今日のすり抜けレベルはいくつくらいにします?」
「任せますよ 笑」
「じゃあ3の【停まってる車だけ、余裕があるときだけすり抜けする】感じで行きますか!」


レベルを表す数字は正直どうでもいいです。

「すり抜けレベル」とは全く一般的な言葉ではないのですがニュアンスで伝わるので、お相手は少し笑いながら対応してくれます。

すり抜けが苦手な人であれば「0」と答えてくれるし、ガンガン行きたい人であれば「100」とか答えてくれます。

「0」と言われたらそれに合わせてすりぬけはなし、「100」と言われたら「僕すり抜け下手なんで50でもいいですか?」などと言えばユーモアを交えながらやんわりガンガンすり抜けをけん制することができます。

走り始めた後に「100で」といったお相手がすごく気を使ってくれているなと思たら「60でも大丈夫そうです 笑」と言ったりして楽しくお互いの間をとれるようにしましょう。「さっきのは120くらいでしたよ!笑」とか。

バイク歴の確認


SNS上でも確認できますが、お相手のバイク歴は把握しておいた方が良いです。バイクの技量=バイク歴というわけではありませんが、バイク歴やツーリング経験が少なすぎると合わせたり合わせてもらったりすることが多くなるのでお相手が超初心者かどうかは確認しておいた方が良いです。

「バイク歴何年ですか?」と聞くと高圧的な印象を与えるので

「前はなに乗ってたんですか?」


と世間話として聞くのがいいでしょう。SNSでバイク仲間を見つけるような方はきっと「自分を知ってほしい」という欲求が高いと思うのできっと一通りのバイク歴を話してくれます。

相手が超初心者であればいろいろ気を使って走りましょう。

どちらに合わせるかの確認


マスツーリングのときは「バイク歴がもっとも短いor技量が低いライダーにペースを合わせる」というのがセオリーです。しかしあなたの方がバイク歴が長いからといって「僕に合わせてください」というのは感じが悪いです。


どちらのバイク歴が長いか短いかに関わらず、

「なるべく付いていけるように頑張ります!」


といいましょう。こちらの技量が低い印象を与えられるのでお相手はきっとあなたに気を使って走ってくれます。お相手の技量の方が上であればそのままあなたに気を使ってもらってペースを調整してくれればマスツーリングのセオリーの「技量が低いライダーにペースを合わせる」というツーリングになります。


逆にあなたの方が技量が上だったとしてもお相手が「このペースでついてこれるならもう少しぺース上げてみるかー」などと調整している間にお互いにとってバランスの取れたペースに落ち着くことができます。



初めは自分の技量を低く見積もってもらって、ペースを作ってもらうというのがベストな方法です。

「なるべく付いていけるように頑張ります!」

という案に対して

「いやいや僕(お相手)がついていきますよ!先行っちゃってください!」

と返されたら、

その後主婦同士のお茶代の支払いのようなことを数回したのちに「じゃあ一回前走ってみます!頑張ります!」といって前を走りましょう。

これはあくまでも「どっちのペースに合わせるか」というやりとりです。「前走ると疲れるから嫌だ」とかそういう理由で前後を決めてはいけません。あくまでも相手を尊重して、相手に合わせる感じでツーリングをしましょう。そうすればお相手さんもあなたを尊重した走りをしてくれるようになるはずです。

料金所の確認


もしあなたのバイクにETC車載器がついていない場合はその旨をお相手に伝えましょう。
最近のツーリンガーの多くはETC車載器を付けています。気心が知れた仲の相手であれば特に気を使う必要はないのですが、初めての方であれば社会の仕組みよろしくマイノリティの方がマジョリティに気を使っていきます。

>>>バイクにETCはもはやマナーなのか~一般レーンライダーの考察~
>>>ETC車載器がない車両が首都高の一般料金所を通過する最も楽な方法




一緒にツーリングをする方の一方がETCレーンで、もう一方が一般レーンの場合、ETCレーンを通過する方が先にゲートを通過するので、ゲートの先で待っているというのがセオリーです。

しかし、料金所を通過したあとでも停車することは危険です。むしろ2台程度で行く場合は待つよりも先に行って追いついてもらった方がスムーズです。


「申し訳ないんですけど、僕ETC車載器ないんで高速乗ったら走行車線を流してもらっていいですか?30秒で追いつきます!」
「降りるときは抜かせてもらっていいですか?秒で支払い済ませるんで!」


という会話をしましょう。万一支払いでモタツイてもこちらが一般レーンを通過することはお相手に通知ずみなのでこちらも気まずくならないし、お相手も不快に思いにくくなります。

有料道路の場合


統率の取れたツーリンググループであれば、先頭のバイクが全員分の料金を支払うことでスムーズに料金所を通過します。

2人程度であれば正直ナリでいいと思います。自分が先頭を走ることになったら料金所前の休憩のときにでも「次の有料道路はとりままとめて払っちゃいますね!」といえばグッドライダーを演出できます。

あなたが後ろを走る場合に「先にお金渡すんでまとめて払ってくれますか?」というのは図々しいのでやめましょう。あくまでもあなたの善意として料金の建て替えをするだけという意識でいましょう。

あなたが善意を示せば次の局面では立て替えてくれるかもしれません。それを強制してはいけません。

給油のタイミングの確認


集合場所にはガソリン満タンで集まるのが基本です。集まったら相手がどれくらいのペースで給油が必要が確認しましょう。

もしあなたの方が航続距離が長ければ「じゃあ同じタイミングで入れますね」といいましょう。

もしあなたの方が航続距離が短ければ「すみませんが僕200kmで給油したいのでお付き合い願います」といいましょう。


>>>マスツーリングでの給油が最もうまくいくたった2つのコツ
>>>【悩み】バイクの燃費計算のことが全てわかる記事【解決】

自分の心に固く決めておくこと

自分を見失わない


マスツーリングの基本の中でも最も大切なことでもあることですが

自分のペースを守る


ということが最も大切です。自分の心のど真ん中に誓いとしておいておくべきことです。

相手の方が技量が上だった場合、相手のライディングをみて勉強しようとついつい後ろをついていきたくなります。自分の限界を超えない程度で「普段よりちょっと早いけど十分に安全が確保できているペース」で走る分には問題ありません。むしろそいういったことが自分のライテクを底上げしてくれたりするのですが、相手に合わせよう合わせようと考えていると気付かないうちに自分の限界を超えてしまうことが多いです。


ひやっとして正気に戻れればまだいいいのですが、気付いた時には財布の中にしまってある緊急連絡先の携帯が鳴っているかもしれません。緊急連絡先の大切な人と二度と会えなくなっているかもしれません。


>>>バイクライフを長く楽しく続けるために「魔物」の誘惑に乗らない

「速い人が偉い」という物差し


バイクの楽しみ方は人それぞれですが、バイクに乗っていると自然に「速い人が偉い、優れている」という物差しが自分の中に形成されます。

このことをなぜか否定してくる方がいますが僕には理解できません。
「野球部に入ったら、速く球を投げられる方がいい」「学校に通ったら成績は良い方がいい」というくらい当たり前の物差しだと僕は思っています。

>>>大沢あかね論~バイクが下手だと落ち込んでいるあなたへ~



初めましての方のことはどうしてもこの物差しで測ってしまいがちです。

バイク歴を聞いたり、すり抜けレベルを聞いたりするのも広い意味ではこの物差しで測っているのです。


そしていざ走り始めて相手を引き離したり引き離せなかったりすると「物差しで測ったら負けてしまった」と感じてしまいます。

心に余裕のある方であれば「向こうの方が速い球投げるんだな!成績がいいんだな!すごい!」と感じるだけですが、心に余裕がない人、例えばバイクが下手だとか多くのコンプレックスを抱えている方や承認欲求の強い方だと「負けるものか!」と張り合ってしまったりします。

前を走っていると過剰に飛ばし、後ろを走っていると引き離されまいとします。

特に初めましての方や先述の通りSNSで知り合うような承認欲求が強い方の場合はこれが顕著になって自分の限界をすぐに超えてしまい、最悪の場合転倒してしまいます。


典型的な2つの動画を貼っておきますのでそういった目線から観てみてください。これらの転倒は技量不足はもちろん、精神の未熟さが主な原因で起こった転倒だということです。


ツイッターで知り合ったニックネームで呼び合う関係です。
ハーレーの後ろ姿から「400に負けるか!」という気迫が感じられますが
撮影者さんはあくまで自分のペースを崩さないでいます。
大人です。
結局派手に転倒したのではハーレー様の方です。
不自然な言葉使いから信頼関係が薄い友人関係であると推察できます。

飛ばすライダーが悪い?


「技量が高い方が低い方にペースを合わせないことが悪い」と論じられることがありますが、技量が高いライダーは低いライダーが自分についてくるので「もっと早く走りたいのかな?」と気を使ってペースを選んでいます。嫌がらせで飛ばしているわけではなく、むしろ相手に気を使っているのです。技量が低い方が自制してペースを落とせばそれに合わせた走りに切り替えると思います。

>>>既成概念に囚われたライダー必見!マスツーリングでは初心者を最後尾にする論




結局自分で運転しているもので勝手に転んでいるわけですから「転んだやつが悪い」と僕は思います。
自分に対してそれくらいの責任を持てなければバイクに乗るべきではありません。


もし全然ペースが合わなければ、お互いのためにお付き合いはそのツーリングで終わりにした方が賢明です。技量が高いライダーが低いライダーに合わせて走るのは苦痛です。以前からの知り合いでライディングとは別の部分で一緒に走ることを楽しめるのであればその後もお付き合いは続くと思いますが、「初めまして」で走り始めてペースが極端にあわなければその関係はやめたほうがいいです。


自分のペースを把握し、危険な領域に入らないように注意しましょう。


まとめ



いかがでしたでしょうか。


  • 一定の境界線を引きながらやり取りをする(個人情報など!)
  • こちらはなるべく相手を尊重した気が利いた準備をする(記事の内容の通り行えばOK!)
  • 自分の準備、気配りを相手に求めない(尊重で返してくれるといいけどね!)
  • 自分のペースを守る


という感じで待ち合わせ場所に行けばきっとうまくいくと思います。いい思い出だけ持って帰ってこられるようにこの記事の内容が少しでもお役に立てば幸いでございます。




ちなみに僕はソロ派です。

>>>「自由気ままにツーリング」というやつが大嫌いな理由
>>>【ボッチ】平日ツーリングは最高に楽しい論【最高】
バイク趣味の本質:ソロツーリングとは




僕にロッコルを履かせて!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA